研究課題/領域番号 |
13307069
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 兵庫県立看護大学 |
研究代表者 |
南 裕子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (70094753)
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研究分担者 |
片田 範子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (80152677)
水谷 信子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (20167662)
山本 あい子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (80182608)
野並 葉子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (20254469)
近澤 範子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (40118055)
近田 敬子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (10115884)
森口 育子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (80247585)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
45,760千円 (直接経費: 35,200千円、間接経費: 10,560千円)
2003年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2002年度: 23,400千円 (直接経費: 18,000千円、間接経費: 5,400千円)
2001年度: 12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
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キーワード | 情報通信技術(IT) / 地域ケアシステム / まちの保健室 / 遠隔看護 / ネットワーク / 看護相談 / 地域ケア / 痴呆症 / 在宅療養者 / 介護支援システム / 初期痴呆症高齢者 / 慢性疾患患児 |
研究概要 |
本研究の目的は、「まちの保健室」を地域での実践的拠点とし、情報通信技術を活用した地域ケアシステムの提案を行うことである。構築したシステムは、特に慢性的な疾患を抱えながら外来通院などによって、健康の自己管理を行っている対象に対する遠隔看護の方法である。兵庫県立看護大学附置研究所推進センター(附置研推進センター)のサーバーを介して、地域に配置されるサブセンター(看護師・医師)と、サブセンターが管理しているケア対象者との相互ネットワークにより構成される。附置研推進センターでの役割は、主にデータベース基地として機能するが、それのみならずデータウェアハウスやデータマイニングなどの情報の採掘場所としての機能も果たせるようなシステム化がなされている。地域に配置されるサブセンターには情報通信に精通した専門の看護師が常駐し、訪問看護を実施しながらも遠隔看護実践によって継続的看護を実践できる仕組みとなっている。 このシステムを活用して、糖尿病患者に遠隔看護を実践した。「ビデオメール」は、看護者と患者が離れていてもface-to-faceの関係を築き、常に繋がっているという安心感を与えることに重要な役割を果たした。また、ITの特徴を活かして、時間や場所を気にせず、いつでもどこからでも自由に自己管理ができるように支援を行った結果、患者の自己管理行動が変容した。このように、ITを活用した看護支援は、有効な看護提供手段であることが明らかとなった。また、在宅介護者への生活習慣病予防のために、介護者に対して「電子メールを用いた看護相談」を行った結果では、生活の場や生活の時間の中での利用が可能であり、在宅介護者がつきない悩みを書く場になる、また信頼関係が築け、研究者が気遣いを伝える場になるというケアの効果がみられた。「女性のための性やからだの看護相談」では、電話による相談を受け付け、看護ケアを提供した。電話相談の場合、看護者は会話という限られた情報源のみから相談内容を見極め、対応しなければならず、ベッドサイドで行う看護とは異なるものが求められた。IT技術を相談事業に活用することにより、電話相談が持つ特性を活かしながら、量と質における情報が増大し、相談者・看護者双方にとって利点となることが明らかとなった。
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