研究課題/領域番号 |
13308034
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
三原 勝芳 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40029963)
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研究分担者 |
石原 直忠 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (10325516)
小宮 徹 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (40304802)
阪口 雅郎 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30205736)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
37,570千円 (直接経費: 28,900千円、間接経費: 8,670千円)
2002年度: 13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
2001年度: 24,050千円 (直接経費: 18,500千円、間接経費: 5,550千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 蛋白質輸送 / 膜透過 / 前駆体蛋白質 / 膜蛋白質 / シグナル認識 |
研究概要 |
ミトコンドリア(Mt)を中心とする膜蛋白の標的化と挿入機構について以下の事柄を明らかにした。 外膜蛋白の標的化と挿入:Mt外膜蛋白質TOM5(C-末アンカー型)のMtへの標的化と膜挿入について培養細胞系並びにin vitro系を用いて詳細に解析し、C-末の膜結合領域(TMD)の疎水性度とヘリックス構造、並びにその直後の3つの塩基性アミノ酸の重要性を明らかにした。さらにTOM5の酵母に於ける標的化シグナルを解析したところ、哺乳類とは異なりTMDの特性だけで標的化が決定されることを明らかにした。さらに、膜内配向性を異にする蛋白質としてTOM70(N-末アンカー)、TOM22(分子の中ほどにTMD)およびPBR(Peripheral Benzodiazepine Rcceptor:5xTMD)を材料にして解析を行っている。TOM輸送因子解析:(1)ラット肝臓MtのTOM複合体には蛋白質輸送チャネルの主要因子であるTOM40に加えTOM22と未知因子OM10、OM7.5、OM5が含まれる。このうちOM5のクローニングを終了した。(2)外膜透過チャネルの主役TOM40のリコンビナントを、チャネル活性並びに前駆体結合活性を持つ形で精製することに成功した。この標品は電子顕微鏡で約20オングストロームの孔を持つ80オングストロームの粒子として観察され、現在、精製標品について結晶化を進めている。さらにTOM40のC-末側半分(TOM40f)がチャネル活性と前駆体蛋白質結合に必要十分な領域であるこどを明らかにした。ポリトピック内膜蛋白質の内膜挿入:Mtのポリトピックな内膜蛋白質preATM(ABCトランスポーター)とpreOxal(内膜エクスポート装置の一員)についてその局在化機構の解析を続けている。さらに、preOxal-ProteinA融合蛋白質をミトコンドリア輸送装置にスタックさせることに成功し、これによって外膜、内膜輸送装置の精製と解析が可能になった。小胞体膜への挿入:シナプトタグミン2のER組み込みシグナルの解析を行った。
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