研究課題/領域番号 |
13308041
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
花岡 文雄 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (50012670)
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研究分担者 |
横井 雅幸 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助手 (00322701)
益谷 央豪 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助手 (40241252)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
47,320千円 (直接経費: 36,400千円、間接経費: 10,920千円)
2003年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2002年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2001年度: 16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
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キーワード | ヌクレオチド除去修復 / 損傷乗り越え複製 / XPCタンパク質 / HR23Bタンパク質 / 色素性乾皮症 / チミンDNAグリコシラーゼ / Polη / Polι / SUMO-1 / ユビキチン / DDB / 色素乾皮症 / APエンドヌクレアーゼ / SUMO-I |
研究概要 |
研究代表者および研究分担者は、ヌクレオチド除去修復(nucleotide excision repair;NER)や損傷乗り越え複製(translesion synthesis;TLS)などのDNA修復系がどのように制御されているかを総合的に理解することを目的として研究を行い、以下にまとめるような知見を得た。 1)ゲノム全体の修復(global genome repair;GGR)において損傷認識段階に働くXPC-HR23Bタンパク質が中心体タンパク質であるcentrin2と複合体形成していることを見出した。 2)XPC-HR23Bタンパク質は、二本鎖DNAと一本鎖DNAの境界部分を認識して結合し、その結合にはDNAの方向特異性が存在した。 3)mHR23Aを欠損したマウスは正常に発育した。一方、mHR23B欠損マウスは大部分が胎生致死で、まれに誕生しても、口蓋裂その他の発生異常および雄においては不妊が認められた。 4)酵母2ハイブリッド法により、XPCとチミンDNAグリコシラーゼ(TDG)との相互作用を見出した。生化学的な実験により、XPCはTDGと物理的に相互作用するのみならず、TDGの活性を促進することが分かった。 5)XPC/Rad4のホモログが分裂酵母には2種類(Rhp4AおよびB)存在し、Rhp4Aは出芽酵母Rad4と同様、GGRと転写と共役した修復(TCR)の両方に、Rhp4BはヒトXPCと同じくGGRにだけ機能することが分った。 6)ヒトPolηは、代表的な酸化的DNA損傷の一つであるチミン・グリコールに対して比較的正しい塩基を重合しつつ乗り越えることが分かった。 7)129マウスではDNAポリメラーゼ・イオタ(Polι)の両方のアレルに変異があり、Polι遺伝子がノックアウトされた状態であること、それにもかかわらずこの系統のマウスは正常に発育し、また免疫グロブリン遺伝子の体細胞超突然変異も正常であることを見出した。
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