研究課題/領域番号 |
13309013
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
川島 嘉明 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (30082978)
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研究分担者 |
山本 浩充 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (30275094)
竹内 洋文 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (50171616)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
37,960千円 (直接経費: 29,200千円、間接経費: 8,760千円)
2003年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2002年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2001年度: 29,770千円 (直接経費: 22,900千円、間接経費: 6,870千円)
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キーワード | ポリ乳酸・グリコール酸 / 球形晶析法 / ナノスフェア / 経肺投与 / 関節内注射 / 表面修飾 / キトサン / プラスミドDNA / 肺上皮癌細胞 / 原子間力顕微鏡 / 粘膜付着性製剤 / 共焦点レーザー走査顕微鏡 / ポリスチレンナノスフェア / 関節注射用徐放性製剤 / 粉末吸入製剤 / エマルション溶媒核酸法 / プロピオン酸ベクロメタゾン / 経肺投与製剤用溶出試験法 / 難水溶性薬物 / 抗リュウマチ薬 / ナノ結晶 |
研究概要 |
本研究め目的は、球形晶析法を利用して、難吸収性薬物送達のための粒子径と表面物性が制御されたナノ粒子キャリアを設計し、その機能発現を体系化することである。 1)粒子サイズと構造制御法の開発と物性評価 難水溶性モデル薬物であるプロピオン酸ベクロメタゾンにエマルション溶媒拡散法を適用することで、ナノ結晶を調製できること、さらに、同一系内における結晶成長やナノ結晶の造粒が生じることを明らかにした。これ等を経肺投与DDSとして利用する時、多孔性の球形粒子が最も高い吸入特性を示した。本造粒粒子はサブミクロンの結晶粒子の集合体であり、表面積が大きく、結晶表面に吸着した水溶性高分子による濡れ性によって、溶出特性も有意に改善された。 2)粒子径と表面物性が制御されたナノ粒子システムの細胞親和性、被貪食性 関節注射用徐放性製剤としてリン酸ナトリウムベタメタゾン(BSP)を内封したPLGA(ポリ乳酸・グリコール酸)ナノスフェアを設計した。本ナノスフェアを、炎症を惹起させたウサギの関節に投与したところ、薬物溶液投与群では関節の膨潤が抑制できなかったのに対し、40日に渡り有意に膨潤を抑制することができた。PLGA微粒子キャリアは、同じ素材でも粒子径が異なることによってin vitro安全性(L929細胞毒性)が異なることを明らかにした。微小なPLGAナノスフェアではL929細胞に貪食され、PLGAの分解が促進された。 粒子径を制御したpDNA封入PLGAナノスフェアを調製し、pDNAのナノスフェアからの溶出性、ナノスフェアの細胞内取り込み、タンパク発現を明らかにした。細胞内への粒子の取り込みは、粒子サイズが小さいほど増大した。さらに、その表面をキトサンで修飾することにより、細胞内取り込み量、タンパク発現量が増加することが明らかとなった。これは、キトサン修飾によって細胞親和性が高まったためと考えられる。
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