研究課題/領域番号 |
13355034
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 敬二 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (20325509)
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研究分担者 |
佐々木 園 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (40304745)
高原 淳 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (20163305)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
41,340千円 (直接経費: 31,800千円、間接経費: 9,540千円)
2003年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2002年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2001年度: 31,460千円 (直接経費: 24,200千円、間接経費: 7,260千円)
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キーワード | 高分子 / 表面・界面 / 分子鎖熱運動性 / ナノレオロジー / 走査粘弾性顕微鏡 / ポリスチレン / 表面弾性率 / 表面ガラス転移温度 / 表面分子運動特性 / 走査フォース顕微鏡 |
研究概要 |
高度に機能化された高分子表面を創成するためには、表面構造および物性を正確に理解し、精密に設計・制御する必要がある。本研究では、表面や界面などに束縛された高分子鎖の分子鎖熱運動性の解析法を確立すべく研究を展開してきた。以下に得られた成果を要約する。本研究グループで提案してきた高分子表面・界面の解析法をより精度の高いものに仕上げ、種々の高分子系、さらには高分子混合物系へと展開した。具体的には、走査粘弾性顕微鏡の測定周波数の拡大、S/N比の向上、液中測定等を実現し、高分子表面・界面におけるレオロジー特性の解析法をより確実なものにした。また、従来より用いられてきたバルク試料用の動的粘弾性測定装置を用いて、膜厚数10ナノメートル程度の高分子超薄膜の分子運動性を正確に、かつ、詳細に解析することに成功した。本研究での成果、すなわち、ナノレベルでの分子運動性の解析法が確立できたことで、高分子表面および界面で発現される特異な分子鎖熱運動性の検出、さらには、その発現機構の解明へとつながった。今後は、本研究で提案、確立した手法によって高分子ナノ物性の解明が飛躍的に進行し、ナノ組織体の構築等のナノテクノロジー分野がさらに発展することを期待している。
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