研究分担者 |
御木 英昌 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (40041727)
宮本 真吾 日本大学, 生物資源学部, 助教授 (20174211)
三崎 岳郎 栗田工業(株), 開発本部, プロジェクトリーダー
藤田 晋輔 鹿児島大学, 地域共同研究センター, 客員教授 (70032563)
田中 史彦 鹿児島大学, 農学部, 助手 (30284912)
|
配分額 *注記 |
51,090千円 (直接経費: 39,300千円、間接経費: 11,790千円)
2004年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2003年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2002年度: 14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2001年度: 29,250千円 (直接経費: 22,500千円、間接経費: 6,750千円)
|
研究概要 |
本研究では、農水畜産廃棄物による環境汚染低減化のため、乾式/湿式メタン発酵処理,電極電気分解処理,炭化処理およびバイオエネルギーの有効利用などの総合的な廃棄物処理および回収バイオガスの有効利用システムの技術開発を行うことを目的としている。とりわけ地域性の高く、急務の課題となっている畜産廃棄物(豚糞尿)および焼酎廃液に着目し、廃水系には高濃度有機物にも高速で処理可能な二相式メタン発酵処理装置および電極電解処理装置の開発、固形分には高温菌を使った乾式メタン発酵処理装置の開発、メタン発酵残さの炭化処理システムの開発を行う。環境的にはゼロエミッションを目指し、廃水系および固形分での効率良いバイオエネルギーの生産、炭化成型ボードによる廃棄物の資源化など、廃棄物を未利用資源としたトータル処理システムを構築するものである。 乾式/湿式メタン発酵では、それぞれでの最適発酵処理条件を基礎実験から把握し,試作したミニプラント装置で豚糞尿,焼酎廃液の発酵特性を明らかにした. 電極電気分解処理では,ビーカーレベルの実験ではアルブミン,ショ糖を使った模擬廃水で電気分解特性を明らかにし,豚糞尿,焼酎廃液では最適処理条件を見出した.また,メタン発酵残さの電気分解処理では,脱色,脱窒,殺菌効果の有効性について最適条件を明らかにした. 炭化処理では木質系の廃棄物,生ゴミ,豚糞尿の炭化物の作成、得られた炭化物から屋上緑化用炭化ボートの開発を行い,これらの炭化成型ボードが芝生など植物生育に適していることを明らかにした。 バイオガスの有効利用では,小型農業用ディーゼルエンジンを使って,模擬バイオガス(メタン60%,二酸化炭素40%)での運転特性および廃食油からのメチルエステルと組合せた完全非化石燃料による運転特性を明らかにした.
|