研究課題/領域番号 |
13356007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
五十嵐 郁男 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (80159582)
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研究分担者 |
藤崎 幸蔵 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (00292095)
玄 学南 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10292096)
横山 直明 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (80301802)
井上 昇 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10271751)
筏井 宏実 (筏井 宏美) 北里大学, 獣医畜産学部, 助手 (80327460)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
44,200千円 (直接経費: 34,000千円、間接経費: 10,200千円)
2004年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2003年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2002年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2001年度: 21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
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キーワード | ウマバベシア病 / Babesia equi / Babesia caballi / 血清診断法 / リコンビナント抗原 / ELISA / イムノクロマト法 / 国際的標準診断法 / 血清診断 / 金コロイド粒子 / ディップスティック法 / 国際標準診断法 / ウマバベシア / ラテックス凝集反応 / 国際標準 |
研究概要 |
本研究はウマバベシア病に対する感度と特異性の高い国際標準診断法を開発・実用化することを目標として、Babesia equiとB.caballiの組換え原虫タンパク質の作製、免疫原性の解析、組換え原虫タンパク質を用いたELISA、イムノクラマト法の確立、世界各国の血清試料を用いた血清診断法の評価を行い、下記のような成果を得た。 1.バベシア原虫の新規の抗原 感染ウマから得られた血清を用いたクローニングにより、新規のB.equi Be82、Be158遺伝子およびB.caballi Bc134遺伝子が得られた。大腸菌で発現された原虫タンパク質をELISA用抗原として用いたところ、高い特異性および感度が認められた。 2.ウマバベシア原虫組換え抗原産生の検討 B.equiのメロゾイト表面抗原(EMA-1)およびB.caballiのロプトリー抗原の組み換抗原(BC48)を大腸菌を用いて産生し、発現された原虫タンパク質は分子量、抗原性など原虫由来のものと一致することが確認された。 3.組換え抗原を用いたELISA B.equiのメロゾイト表面抗原(EMA-2)およびB.caballiのロプトリー抗原の組み換え抗原(BC48)を用いたELISAは感度及び特異性に優れていることが示された。また、野外血清を用いた試験でも、同様の結果が得られた。 4.イムノクロマト法の検討 高濃度に発現されたB.equiのEMA-2およびB.caballiのBC48を用いて、特異的反応が高く、短時間で判定可能なイムノクロマト法の開発に成功した。また、これら2種類の抗原を一つのスティックに固定して、同時に2種類のバベシア感染を診断できるキットも開発された。 以上のように本研究では、B.equiのメロゾイト表面抗原(EMA-2)およびB.caballiのBC48が最も診断用抗原として優れていることが判明した。また、両抗原を用いたELISAおよびイムノクロマト法は特異性および感度に優れていることが示された。今後世界的な比較実験及び評価を行うことによって、国際的標準診断法の診断用抗原として使用される可能性が極めて高いと期待される。
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