研究課題/領域番号 |
13357017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
安孫子 宜光 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70050086)
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研究分担者 |
岸川 道子 (木山 道子) 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (50256905)
柴田 恭子 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (90133438)
斉藤 重野 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (60072394)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
43,290千円 (直接経費: 33,300千円、間接経費: 9,990千円)
2003年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2002年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2001年度: 32,110千円 (直接経費: 24,700千円、間接経費: 7,410千円)
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キーワード | ヒト型モノクローナル抗体 / ゼノマウス / トランスクロモマウス / 受動免疫 / 歯周病 / Porphyromonas gingivalis / Streptococcus sobrinus / Xeno mouse / transchromo-mouse / 赤血球凝集因子 / 歯周病病原因子 / ヘミン結合活性 / ヒト型抗体 / 不溶性グルカン / GTF / 口腔感染症 / う蝕 / Mutans Streptococci |
研究概要 |
受動免疫療法は、抗血清や精製抗体を用いて病原体の病原性を中和する方法である。歯周病が全身疾患の重要なリスク因子であることが明らかになりつつある現在、全身の健康維持を達成する医療の一つとして、歯周病の受動免疫療法の開発は重要と考えつぎの研究を行った。 口腔領域の受動免疫に用いる標的抗原に関する研究として、P.gingivalisの赤血球凝集因子・共凝集因子の分子機能解析、S.sobrinus GTFsの活性機能部位の解析(グルカン結合部位、蔗糖結合部位)を行った。また、大量精製標品作製法の改良と開発について、浸透性電気泳動による大量精製法を開発した。 受動免疫用ヒト型モノクローナル抗体は、1)EB virusを用いたヒトリンパ球不死化法、2)Xenomouseを用いた方法、3)Transchromomouseを用いた方法について検討し、これらを用いて作製した。さらに、マウスモノクローナル抗体産生細胞を用いたリコンビナントScFvを大量産生株に改良し、一方でニワトリ免疫による鶏卵IgY抗体の作製を行った。抗体産生能力が高く、より結合力の強い抗体産生株の選択は、本補助金で購入したBiaCore2000を用いて行った。各病原因子に対する中和能は、それぞれの標的抗原とした分子機能の中和をもって効力とした。 本研究によって、ゼノマウスを用いて、P.gingivalisの赤血球凝集活性を抑制するヒト型モノクローナル抗体、S.sobrinus GTF-I、GTF-S認識抗体の作製にそれぞれ成功した。また、Transchromo mouseを用いて、P.gingivalis共凝集活性を抑制し、白血球貪食能を活性化するヒト型モノクローナル抗体の作製に成功した。さらに、P.gingivalisの赤血球凝集活性抑制作用をもつニワトリ鶏卵IgY抗体の作製に成功した。
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