研究課題/領域番号 |
13358014
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
高田 達之 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 助教授 (90206756)
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研究分担者 |
鳥居 隆三 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 教授 (50106647)
土屋 英明 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 助手 (10378440)
木村 博 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00110560)
木本 安彦 田辺製薬(株), 創薬研究所, 所長
細井 美彦 近畿大学, 生物理工学部, 助教授 (70192739)
入谷 明 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (80026385)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
49,920千円 (直接経費: 38,400千円、間接経費: 11,520千円)
2004年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2003年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2002年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
2001年度: 17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
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キーワード | サルES細胞 / GFP / 遺伝子改変 / 核移植 / ES細胞 / 遺伝子導入 / 多能性 / 分化 |
研究概要 |
本研究は(1)サルES細胞を用いた遺伝子改変技術の確立と(2)そのES細胞由来の遺伝情報を有する産仔を得る、という2つの主目的からなっている。 まず(1)の課題に関して、我々は世界に先駆けて遺伝子導入が困難とされたカニクイザルES細胞への蛍光蛋白GFP遺伝子の導入に成功した。そしてこのGFP発現カニクイザルES細胞(GFP-ES)がin vitro, in vivoにおいて内、外、中胚葉に分化し、多分化能を維持していることを明らかにした。さらにGFP-ES細胞を4-6細胞期のカニクイザル正常発生胚に注入すると、割球と混じり合って増殖し、キメラ胚盤胞を作る能力があることを証明した。すなわち目標であったサルES細胞を用いた遺伝子改変技術を確立することができた。さらにこの過程でsiRNAのサルES細胞への効率良い導入方法の開発にも成功し、サルES細胞において容易な遺伝子発現抑制方法を確立することができた。すなわちサルES細胞における遺伝子改変技術として、過剰発現系とその逆の発現抑制という2つの技術を確立することに成功した。 次に2番目の課題に関して、このGFP-ES細胞を4-6細胞期の正常発生胚に注入後、レシピエント個体の卵管に移植し、キメラザルの作出を試みた。その結果、4頭の妊娠に成功し、1頭の正常仔の出産に成功した。この個体の皮膚、および血液における、明確なGFPの発現は認められなかったが、ゲノムにおけるGFP遺伝子の存在をPCR法により調べたところ、キメラであることが明らかになった。すなわち世界で初めてES細胞を用いたキメラザルを誕生させることに成功した。 以上、本研究の結果、サルES細胞に遺伝子改変を行い、これを用いて遺伝子改変ザルを作製するための細胞工学的、発生工学的方法を開発し、必要な技術基盤を確立することができた。
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