研究課題/領域番号 |
13371006
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
竹内 潔 富山大学, 人文学部, 准教授 (40212021)
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研究分担者 |
赤阪 賢 京都府立大学, 文学部, 教授 (60099231)
黒田 末壽 (黒田 末寿) 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (80153419)
梶 茂樹 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (10134751)
澤田 昌人 京都精華大学, 人文学部, 教授 (30211949)
武内 進一 日本貿易振興会アジア経済研究所, 地域研究第2部, 副主任研究員
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
31,330千円 (直接経費: 24,100千円、間接経費: 7,230千円)
2003年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2002年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2001年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | アフリカ / 民族的アイデンティティ / 狩猟採集民 / 儀礼 / 商業経済 / 熱帯森林 / 農耕民 / 開発 / 民族紛争 / 民族間関係 / 国際研究者交流 / 民族的アイデンテイテイ |
研究概要 |
1.中央アフリカ諸国の狩猟採集民についての調査から、以下の知見を得ることができた。 (1)早くから定住化し、換金作物の栽培や砂金採取等に生業活動の中心を移しているカメルーン国のバカ人やガボン国のボンゴ人においても、森林の動植物に対する知識や森林の精霊信仰にもとづく儀礼実践によって、周辺の農耕民との差異化をはかっている。 (2)バカ人やボンゴ人の社会では、儀礼実践などにおいて成人男子の結束が強化され、周辺農耕民と対等に近い関係を維持して、農耕民との間の軋礫が回避されている。 (3)一方で、近年の急激な商業伐採と商業経済の浸透によって農耕民の小都市への流出が著しいコンゴ共和国北東部に居住するアカ人の場合は、農作業労働力として村落に残存する農耕民に徴発されることが以前に比べて増加し、また、アカ人も現金獲得の機会を求めて農耕民集落に滞在することが多くなり、社会的優位を保とうとする農耕民との間で様々な軋礫が生じるようになっている。 (4)コンゴ民主共和国やウガンダ国における武力紛争において土地問題が焦点となるにつれて、土地の利用権を明示的にもたない狩猟採集民が難民化したり、虐殺の対象になっていることが明らかとなった。 2.ウガンダ国の言語学的調査から、生業を異にしているサブグループでも言語的アイデンティティを持っている可能性が看守された。 3.西アフリカの商業経済と農村社会の関係の調査から、換金作物の栽培の普及を契機として、さらに現金獲得の可能性を農耕民が追求している現況が明らかとなった。
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