研究課題/領域番号 |
13375007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀 啓映子 (2004) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40322044)
飯山 賢治 (2001-2003) 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (60012077)
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研究分担者 |
宝月 岱造 (宝月 岱三) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10107170)
小島 克己 (小島 克巳) 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (80211895)
堀 啓映子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40322044)
高野 哲夫 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (30183057)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
31,330千円 (直接経費: 24,100千円、間接経費: 7,230千円)
2004年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2003年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2002年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2001年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 東アジア地域 / 環境破壊 / 持続的生物生産 / 持続的生物資源管理システム / 生物資源工業複合体形成 / 環境、生態の再生修復技術 / 沙漠の緑化 / 中国東北部の塩集積・アルカリ土壌 / 地域環境 / 気候温暖化防止 / 中国北部の塩集積土壌、アルカリ土壌 / 持続的生物資源生産 / 地域環境保全 / 地球環境保全 / プランテーション廃棄物 / 西ジャワ / フィリピン・ラグナ湖 / 水質汚染除去 / 炭を用いた土壌改良 |
研究概要 |
1.熱帯酸性湿地がマレー半島、ベトナム南部およびカリマンタン島等の2,000万haにわたって広がるとともに、中国北部には強アルカリ塩を含む塩類が集積した土壌、さらに沙漠の拡大等不毛の地が広がりつつある。そのような土壌の劣悪化のほとんどが、生産拡大を目指した長期にわたる人類の生産活動よるものであり、無計画な開発による土地利用の変化により、土壌の劣悪化は現在も進行している。以上のことから、東南アジア地域に加えて、中国の劣悪土壌地域において、人為的行為との関連を重視した生態環境学的研究と地域の経済・技術・文化に配慮した総合的な持続的生物資源生産管理システムの構築のための調査を実施した。 2.東南アジアに加えて、中国は世界の生物生産の宝庫である。西南アジアを除いたアジア地域の土地面積および人口はそれぞれ世界の15.4%および55.0%であるが、主要穀物および野菜類の生産量は50%および83%である。人間生活に欠かせない工業原料となっている主要なプランテーション産物は84%が東南アジアで生産されている。しかし、急激な経済開発のためおよび人口増加に対応するための農耕地の拡大による森林の破壊に加えて、農業生産性増強のための大量の化学肥料および農薬の投入による過収奪等にともなう土壌の急激な劣悪化(酸性化、塩類集積および沙漠化)によって、生物資源生産の持続性が困難な状況ともなっている現状が明らかにされた。 3.そのような危機的ともいえる状況のもとでも、耐性植物の効率的植生とそれらの活用技術開発および地域経済で可能な汚染除去技術開発等の積極的な努力が進められている。 4.生物生産に伴って大量の副産物(廃棄物)が生産される。このような廃棄物を組み合わせてシステム化した生物資源工業複合体の形成していくことが、地域環境、生態系に調和しつつ地域経済を活性化していくうえで極めて重要な鍵を握っていることを明らかにした。
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