研究課題/領域番号 |
13376004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
遠藤 仁 杏林大学, 名誉教授 (20101115)
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研究分担者 |
金井 好克 杏林大学, 医学部, 教授 (60204533)
細山田 真 杏林大学, 医学部, 講師 (00291659)
安西 尚彦 杏林大学, 医学部, 助手 (70276054)
入部 雄司 杏林大学, 医学部, 助手 (20348618)
平田 拓 杏林大学, 医学部, 助手 (60372918)
武田 理夫 杏林大学, 医学部, 助教授 (40255401)
金 徒慶 杏林大学, 医学部, 助手 (40327474)
稲富 淳 杏林大学, 医学部, 助手 (00311960)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
27,560千円 (直接経費: 21,200千円、間接経費: 6,360千円)
2004年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2003年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2002年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2001年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 近位尿細管性アシドーシス / シスチン尿症 / BAT1 / rBAT / Na+ / 重炭酸イオン共輸送体 / 尿路結石 / 遺伝因子 / 環境因子 / ナトリウム / 近位尿再管性アシドーシス / BATl / rBATl |
研究概要 |
研究代表者らは、平成3年以来タイ東北部及びメコン川流域の青壮年男性に多発する突然死の成因に関する国際学術(調査)研究を推進すると同時に、腎特有の物質輸送に関与する膜タンパク質(トランスポーター)の分子同定に関する研究を進行させてきた。本研究は、この細胞膜輸送の分子基盤に関する研究の成果を突然死症候群の成因追求に発展させることを目的として推進された。本研究期間中に、研究代表者らはシスチントランスポーターrBAT/BAT1と尿酸トランスポーターURAT1などの腎近位尿細管有機溶質トランスポーターを同定に成功し、特にこれらのトランスポーターの遺伝性疾患との関わりについての基礎的検討を行った。シスチントランスポーターBAT1のヒト遺伝子のダイレクトシーケンシングにより日本人を中心としたシスチン尿症患者の遺伝子解析を行い、アジア民族が欧米人と極めて異なる遺伝子変異を有することを明らかにした。さらに遺伝子保存法及び尿サンプル処理法の検討を行い、本解析をさらにタイのフィールドで展開する手技を整えた。尿酸トランスポーターに関しては、日本人の特発性腎性低尿酸血症の患者解析により複数のURATI遺伝子変異を見出し、URAT1欠損患者は遺伝性の腎性低尿酸血症を呈すこと、また日本国内における遺伝性腎性低尿酸血症の9割近くがURAT1の変異をホモ型で持つことを明らかにした。またシスチントランスポーターでは、トランスポーターC-末端のアジア型点変異が、そこに結合するタンパク質との相互作用を阻害することが明らかになり、結合タンパク質RACK1を酵母ツーハイブリッド法により同定した。結合タンパク質側の変異でも、トランスポータータンパク質の変異と同様な輸送機能不全が惹起される可能性があり、URAT1のC-末端の結合タンパク質として同定したPDZK1とともに、疾患症例での変異の検討が今後の課題となった。
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