研究課題/領域番号 |
13410005
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 慎一 (佐藤 愼一) 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50009817)
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研究分担者 |
市来 津由彦 (市來 津由彦) 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30142897)
早坂 俊廣 信州大学, 人文学部, 助教授 (10259963)
小島 毅 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90195719)
勝山 稔 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (80302199)
高津 孝 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (70206770)
浅見 洋二 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (70184158)
田中 正樹 山形短期大学, 助教授 (70236636)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
2004年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 中国 / 宋 / 知識人 / 地域史 / 史料 / 精神文化 / 日常生活 / 国際情報交換 / 宋代 / 史科学 / 史料学 |
研究概要 |
本プロジェクトは中国宋代の士大夫たちによる相互性と日常空間の認識を検討することを目的とした。本プロジェクトの研究分担者の多くは宋代史研究会から2001年に刊行された論文集の執筆者である。『宋代人の認識-相互性と日常空間』と題されたこの論集が刊行されたのちも、なお検討が不十分であったことをわきまえて、共同研究を継続することにしたものである。 わたしたちは従来見過ごされてきた原典・一次史料を解読し、当時の中国人が日常空間をどのように表象していたかを解釈することを試みた。「日常空間」とは、当時の人々が生活をし、ものごとを考えていた場所のことであり、思想・文学の分野において洗練された作品が生み出される現場のことである。この過程で人々のあいだの相互性が培養器として作用していたが、それはたとえば同一学派の内部や詩人の結社や地域社会といった「日常空間」に存在するものである。 研究計画の4年間に、わたしたちはかつて2001年に示した知見に多くのものを加えることができた。分担者各人は自分の専門を持っているが、研究会で議論したり、内外の研究者を招いてその話を聞いたりする機会を持ち、こうした共同研究によって本プロジェクトのテーマについて新たな見通しを得た。この作業は当初の課題に解答を与えるものであったが、同時に解決すべき新たな課題を生み出しもした。そこで、わたしたちは、より大規模なプロジェクトとして、自然科学も含むさまざまな分野からの多くの研究者を組織することにしている。この新たなプロジェクトは東アジアの海域文化交流、とりわけ日本伝統文化の形成に焦点を合わせている。
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