研究課題/領域番号 |
13410011
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
木場 明志 大谷大学, 文学部, 教授 (20140056)
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研究分担者 |
桂華 淳祥 大谷大学, 文学部, 助教授 (40148359)
李 青 大谷大学, 文学部, 助教授 (40257754)
槻木 瑞生 同朋大学, 社会学部, 教授 (30022396)
中島 三千男 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (40159166)
藤井 健志 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10189996)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2002年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2001年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 中国東北 / 旧満州国 / 海外開教 / 植民地教育 / 満州宗教 / 満州文壇 / 日本系新宗教 / 海外神社 / 植民地教 / 中国東北地域 / 旧日本宗教施設 / 各教団所蔵資料 / 満州国仏教総会 / 異民族教育 / 開教員 / 薩満教 / 植民地 / 近代日本仏教 / 在来宗教 / 海外布教 / 近代アジア / 宗教再編 / 宗教受容 |
研究概要 |
本研究は、東アジアにおける宗教研究の一環として、1932〜45年の日本殖民地期中国東北地域を対象に、進出した日本諸宗教(神社神道・仏教・新宗教)、および現地在来諸宗教(仏教・民族宗教)の動向を分析し、当該地域の宗教の全体像を明らかにすることを目的とした総合研究であった。1994年に遡る中国吉林省長春市東北師範大学と日本国大谷大学との学術提携による共同研究を踏まえ、日本宗教の海外布教に関する研究の最先端にある国内研究者8名に加えて、東北師範大学の研究者6名を海外研究協力者として研究を推進した。 成果としては、中国東北地域の公文書館(档案館)・省市立図書館・大学図書館・資料館に所蔵されてきた資料の調査を行って、予期以上の資料収集ができた。そして、それらを土台に、従来から知られてきた植民地期における行政的調査事業の報告書によってきた研究を大幅に見直すことに成功した。また新たに、現地宗教の歴史的変容の形態を、仏教・民俗宗教のそれぞれについて、時事の状況を踏まえながら叙述する端緒を開いた。日本人の移住と共に一方的に日本諸宗教が流入したのでなく、現地事情に付随しながら事態が推移した事実や、現地宗教もまた中国の関内からの大量の移民とともに流入した宗教を中心に展開したことが知られた。このように、現地の中国仏教を再組織する動きや、民族宗教の動向への目配りに重点を置いた研究は、従来はほとんど見られなかった視点であろう。 海外研究協力者の果たした役割は多大であったが、本研究を中国東北地域の宗教に関する総合的研究の始まりとして、引き続き様々な形で当該研究の継続をなしつつ、幾多の成果を蓄積していくよう努めたい。本研究では植民地期という歴史条件下に特化して内容充実を図ったが、それには留まらない東アジア宗教研究の一環をなす内実にまで迫ることが出来たのではないかと思う
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