研究課題/領域番号 |
13410027
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
藤田 尚文 高知大学, 教育学部, 教授 (10165384)
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研究分担者 |
中西 秀男 高知大学, 教育学部, 教授 (90294818)
入江 隆 高知大学, 教育学部, 助教授 (70253325)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | やわらかさ / 弾力性 / 3要素モデル / 平行弾性係 / 緩和弾性係数 / 平衡弾性係数 / ばね係数 / 機械受容器 / 触覚 / 弾力 / マクスウェルモデル |
研究概要 |
(1)やわらかさに関する次元が何次元かをセマンティックヂファレンシャル法を用いて調べたところ、2次元であることが、わかった。つまりさまざまなやわらかさを表現する形容詞は2グループにまとめられた。(2)やわらかさの知覚に影響を及ぼす物理量としては、弾性と粘性が考えられるが、このうちの弾性がやわらかさ知覚に関して主要な役割を果たしていることがわかった。(3)ここで用いられた刺激はMaxwellの5要素モデルで近似できた。心理学的に言って、これらの5要素のすべてがやわらかさ評価に用いられているかどうかを調べるために、2母集団の重回帰分析をおこなったところ、3要素のみが心理学的に用いられている可能性が示唆された。(4)やわらかさ知覚に関与する生理量として機械受容器と深部感覚(自己受容感覚)が考えられる。機械受容器の役割を調べるために、指先よりやや大きめの面積をもつ棒(φ15mm)と、やや小さめの面積の棒(φ10mm)を用いて刺激を押したときと、指先で押したとき評価値を比較したところ、φ15mm>指先>φ10mmという結果になった。つまり指先の機械受容器は予想に反して、あまり重要な役割を果たしていないことが示唆された。(5)人間は硬さ評価をするさいに、やわらかい面とまわりの面の境界条件の影響を受けずに、硬さ評価を受けることはできない。このことを調べるためにさまざまな大きさをもつ物体を用いて、実験を行ったところ、評価値は境界条件の影響を強く受けていることがわかった。
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