研究分担者 |
湯澤 正通 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (10253238)
中條 和光 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90197632)
宮谷 真人 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90200188)
中尾 美月 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助手 (70332799)
利島 保 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20033566)
河原 純一郎 広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (30322241)
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配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2001年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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研究概要 |
【知識獲得モデルの構築】時間,距離,速さの関係についての知識構造の発達過程を文章題などを用いて,小学校高学年の児童を対象に調べた.また時間の知識と空間の知識について,その獲得過程の対比研究を行った.時間の知識のかなり高度な使い分けについても,思春期以降の子どもや大学生について調べ,記憶容量や認知方略との関係を調べた.さらに,大学生の時間の管理についての知識の現状を調べ,実践的な観点から,その獲得についての研究を継続中で,その最初の段階についてはすでにまとめた. 【知識獲得とメタ認知】第1に,中学校が理科の授業を受けた後の,速さと力の関係についての科学的知識が構成されるようすを調べた.その結果,授業中にいくつものメタ認知を利用することで,既有知識が変容し,力と速さの関係が理解されることがわかった.第2に,子どものメタ認知や方略利用の変化のプロセスを観察し,科学的概念の獲得を促進する環境について検討した.幼児に図形の大小を比較させ,その方略の評価を行わせた.その結果,物理的環境,メタ認知,概念獲得の間のダイナミックな関係が示唆された. 【文章理解と作業記憶】作業記憶容量と文章読解との関係を読みの眼球運動を指標として調べた.その結果,容量の小さい読み手は文章を外部記憶補助として利用し,頻繁に文章をスキャンすることで読解の破綻を回避する補償的処理方略を用いていることが明らかとなった. 【位置の記憶に及ぼす注意配分の効果】時空間内に分散した複数の対象が置かれている位置を潜在的に記憶する能力を,視覚探索課題を用いて検討した.被験者は,奥行き構造をもった空間配置や時間的な相関を保った潜在記憶表象を形成することができ,これを認知活動(例えば視覚探索)利用できることが明らかになった.
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