研究課題/領域番号 |
13410043
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
青木 紀 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80125484)
|
研究分担者 |
松本 伊智朗 (松本 伊知朗) 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (20199863)
岩田 美香 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教授 (30305924)
杉村 宏 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (20113574)
間宮 正幸 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (70312329)
青木 デボラ 北星学園大学, 短期大学部, 教授 (90310101)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 貧困 / 不平等 / 母子世帯 / 生活保護 / 教育福祉 / 社会的公正 / 社会福祉 / 社会保障 / 貧困の世代的再生産 / ソーシャルワーク / 家族・学校・地域の連携 / スクール・ソーシャルワーク / 家族、学校、地域の連携 |
研究概要 |
1.「子どもを持つ生活保護世帯に対する教育福祉的介入に関する研究」の基礎となる、「貧困の世代的再生産」の実証と概念化にほぼ成功したことが、まず第1に挙げられるべき研究成果であろう。それは、従来までのわが国の関連する研究を一歩前進させたと考えている。なお、その成果が『現代日本の「見えない」貧困-生活保護受給母子世帯の現実』(明石書店、2003年8月)の出版である。 2.またその成果は、われわれがこの研究期間を通じて連絡を取り合ってきたアメリカ側の研究者との共同シンポジウムの実現となっても現れた。このシンポジウムは、日米シンポジウム「Making Invisible Poverty Visible」と題して北海道大学で9月に開催された。シンポジストは、日本側は岩田美香、青木紀、杉村宏、アメリカ側はM.エーデルマン、E.シーガル、K.キルティであった。おそらくこのような「貧困」をめぐるシンポジウムは、わが国でも最初ではないかと考えている。今後の本格的な共同研究の始まりとして期待される。なお次の課題は、アメリカの研究を意識した「現代日本の「貧困観」に関する実証的研究」であり、築き上げられた国際的共同関係が生かされるはずである 3.これらに加えて、さらに貧困・低所得世帯に対する、いわゆる生活福祉資金と離職者支援資金の貸付に関する効果実態調査を、北海道社会福祉協議会との協力で行い、また北海道の母子寡婦及び父子世帯を対象とした全道規模の調査も、北海道民生委員児童員連盟との連携で行い、いずれも報告書としてまとめた。以上の諸成果は、わが国における「貧困の世代的再生産」という不平等・不公正な社会問題に対して、政策的にいかに取り組むべきかに関して、少なくない示唆を与えるものとなった。
|