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理想的人格像からみた近現代の社会規範の変容と形成に関する比較社会論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13410051
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関大阪経済大学 (2003)
熊本大学 (2001-2002)

研究代表者

城 達也  大阪経済大学, 人間科学部, 助教授 (70271608)

研究分担者 永谷 健  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (50273305)
金子 雅彦  防衛医科大学, 医学教育部, 助教授
小川 伸彦  奈良女子大学, 文学部, 助教授 (10242992)
大川 清丈  甲子園大学, 人間文化学部, 講師 (80299057)
佐藤 哲彦  熊本大学, 文学部, 助教授 (20295116)
研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード人格イメージ / 比較社会学 / 歴史社会学 / 社会規範 / 専門家 / エリート / 逸脱 / 社会統制 / 人格像 / 社会麩序 / メディア / 近代性 / 比較社会 / 比較文化 / 文化社会学 / 社会意識 / 身体論
研究概要

近現代の日本ならびに酉欧の理想的人格像に関して、比較社会論的な観点から、理論的かつ実証的に解明した。その成果は、毎年度ごと、合計3冊の研究報告書にまとめられた。
本年度は最終の研究成果報告書を発行した。そのなかで一方では、日本における実業家の人格イメージ、ノーベル賞受賞者のイメージ、近代日本人イメージ、韓国社会における教師イメージ、イギリスにおける医師のイメージ、ドイツにおける近代人のイメージ、ナチスにおける理想的人格像などを実証的に分析した。他方では、そこから理論的に、それら人格像の産出プロセスが社会秩序の形成と密接に結びついていることを明らかにした。
とくに近代日本人のイメージに関する研究では、中根千枝の議論の批判的検討から、能力平等観のゆえに、日本人は「頑張りズム」を備えた人格が理想のイメージであったことが明らかにされている。また、韓国の教師イメージでは、一方で寸志を強要するイメージと他方であらゆる贈り物を拒否する教師イメージがあり、その両極の範囲でうまく振る舞える教師が理想とされた。近代ドイツ人の研究では、自伝の分析から、個人主義的生き方が理想であったことが明らかにされた。イギリスの医師研究では、サッチャー政権以来、医師という職業への威信が低下してきていることが明らかにされた。実業家研究で明治の資産家のプライバシーがますます大衆の関心をもたらすさまが明らかにされたり、ノーベル賞受賞者研究で、すでに社会にある価値観がその人格に付与されていく過程が示されたように、メディアの役割により、個人的人格が社会規範とつながっていることが明らかにされた。この点に関しては、ナチス研究においても彫刻や絵画というシンボリッグな視覚表現が社会秩序に大きな役割を与えていることが明らかにされた。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 城 達也(編): "理想的人格増の形成と変容に関する比較社会論的研究<1>(研究成果報告書)"熊本大学文学部社会学研究室(発行). 66 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 城 達也(編): "理想的人格増の形成と変容に関する比較者機論的研究<2>(研究成果報告書)"熊本大学文学部社会学研究室(発行). 51 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 城 達也(編): "理想的人格増の形成と変容に関する比較社会論的研究<3>(研究成果報告書)"熊本大学文学部社会学研究室(発行). 72 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuya(ed.): "the images of ideal character"comparative study about modern social norm(Kumamoto Univ.). (1). 1-66 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuya(ed.): "the images of ideal character"comparative study about modern social norm(Kumamoto Univ.). (2). 1-51 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuya(ed.): "the images of ideal character"comparative study about modern social norm(Osaka Univ.of Economics). (3). 1-72 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 城 達也(編): "理想的人格像の形成と変容に関する比較社会論的研究<3>(研究成果報告書)"大阪経済大学人間科学部社会学研究室(発行). 72 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 城 達也, ほか: "理想的人格像の形成と変容に関する比較社会論的研究<2>(本科研費研究の研究報告書)"熊本大学文学部. 52 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 金子 雅彦: "近代イギリスにおけるGP・顧問医・軍医"防衛医科大学校進学課程研究紀要. 25号(近刊). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 永谷 健: "近代日本における「実業界」という表象-経済ジャーナリズムと経済エリート-"名古屋工業大学紀要. 53号. (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 山 泰幸: "死者と想像力----日本における他者像の構成"日仏社会学会年報. 11号. 81-94 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 大川 清丈: "「頑張る」時代の変容---戦後日本社会論"甲子園大学紀要. 5c(近刊). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 城 達也 (編): "理想的人格像の形成と変容に関する比較社会論的研究---平成13年度研究成果中間報告書I--"(研究報告書として独自に作成). 68 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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