研究課題/領域番号 |
13410060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
安江 孝司 法政大学, 法学部, 教授 (40061197)
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研究分担者 |
屋嘉 宗彦 法政大学, 教養部, 教授 (00105842)
飯田 泰三 法政大学, 法学部, 教授 (00061218)
吉成 直樹 法政大学, 沖縄文化研究所, 教授 (80158485)
東 喜望 白梅学園短期大学, 教養科, 名誉教授 (10113284)
細田 亜津子 長崎国際大学, 人間社会学部, 助教授 (50331046)
中俣 均 法政大学, 文学部, 教授 (60135895)
間宮 厚司 法政大学, 文学部, 助教授 (30199913)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2001年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 基層的ネットワーク / 琉球王国の成立 / ネットワーク形成のモデル化 / 死者とのネットワーク / インドネシア / 朝鮮半島 / 琉球列島 / 灌漑技術 / ネットワーク形成モデル / 島嶼間ネットワーク / 南方島嶼 / 宮古諸島の孤立性 / 北方文化 |
研究概要 |
当該研究期間における特筆すべき研究成果をあげれば、 (1)琉球列島の基層文化形成にあたってのネットワークのあり方において、南方島嶼、特にインドネシアとの結びつきがきわめて重要な役割を担っていたこと。それは、葬制、伝統的建築様式など、精神文化、物質文化の両面にわたって顕著に認められる。 (2)琉球王国の形成にあたっては、朝鮮半島系の人々の果たした役割がきわめて大きかったこと。すなわち、琉球王国成立(第一尚氏)から第二尚氏の初期の時代にかけての王朝文化は、朝鮮半島系の文化が中心的な要素であり、しかも琉球王権の性格は、朝鮮半島の王権の性格からきわめて強い影響を受けていること。したがって、琉球王国の成立を考えるうえで、支配者としての朝鮮半島系の人々や倭寇を視野に入れる必要があることが明らかになった。また、琉球列島から九州西海岸を経て、壱岐、対馬、朝鮮半島へと続く地域には共通する「民俗の束」が存在していた。 (3)ネットワーク形成のモデル化を行う作業において、現実的な人やモノのネットワークのあり方をみるだけでは不充分であり、その基礎には、生者と死者とのネットワークが存在しているということ。こうしたモデル化は、琉球列島とインドネシアのネットワークのあり方の比較に基づいて導かれたものである。この事実は、現在の社会的、文化的ネットワークのあり方をみる際に、その歴史的形成過程や人々の抱く世界観を考察する必要があることが必要であることを意味する。 などの諸点をあげることができる。
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