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ドメスティック・バイオレンスに関する多国間国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 13410072
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関奈良女子大学 (2002-2003)
国立精神・神経センター (2001)

研究代表者

清水 新二  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (40113493)

研究分担者 金 東洙  東京福祉大学, 社会福祉学部, 専任講師 (70326990)
川野 健治  国立精神神経センター, 精神保健所・成人精神保健部心理研究室, 室長 (20288046)
関井 友子  文教大学, 人間科学部, 助教授 (70255058)
服部 範子  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70189570)
廣田 真理  国立精神・神経センター, 成人精神保健部, 賃金研究員
研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
キーワードドメスティック・バイオレンス / 夫婦間暴力 / 飲酒行動 / アルコール依存症 / 家族 / ジェンダー / 国際研究者交流 / 国際情報交換 / ドメステック・バイオレンス / ドメステイック・バイオレンス
研究概要

1.アルコール関連問題の一つとして位置づけられたドメスティック・バイオレンス(DV)に関する研究は、わが国で初めての試みである。それに加え、全国データが収集されたことは今後の研究のベースラインを設定するものであり、研究成果の集合的蓄積上大きな貢献と考えられる。
2.実践的な実態調査が中心であったこれまでのDV研究に対して、今回の調査研究は学術的、研究的視点から実施された。その結果、(1)特にDVと過剰飲酒の相関性が明らかになったこと、ならびに(2)全国一般住民のDVの経験率はこれまでの行政を中心にしたどの全国調査よりも低い事実が判明したこと、などは大いに論争的なものであり、今後さらに展開するDV研究の第二段階開始を刺激するインパクトをもつ。
3.上記の研究上のみならず、現実の問題解決に向けた対策上の示唆が明らかな形で導き出されたことも、確実な成果といえる。具体的には、(1)DVの世代連鎖に関する分析からは、16歳前の家族暴力の目撃経験、被害経験は本人のDV被害とは無関連だが、DV加害に最も強く関与していることが判明した。DVの世代的再生産を抑止する上で、現在のDV予防、介入の重要性が示唆された。また(2)臨床調査の結果からは、アルコール依存症の場合断酒が成功するとDV行為も劇的に減少する事が確認され、DVと過剰な飲酒の関連性が浮き彫りにされたのみならず、今後アルコール臨床がDVの防止、介入に有効であることが示唆された。
4.国際比較の点では、日本は米国、英国などとともに行動的というよりも言葉による暴力が比較的に多く観察された。身体的暴力の自己申告ではアフリカ諸国が目立つが、アメリカは相当に高い経験率が観察されている。日本は英国、チェコ、などとともに中位の上位国に位置づけられる。アフリカ諸国では性的虐待を含めて、多くの被害体験が報告されている。また国際共同調査の観点からは20数カ国もの多国間の共同性の確保の難しさと問題点も整理された。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 清水 新二, 金 東洙, 廣田 真理: "成人人口における飲酒習慣モニタリング研究:第1報-飲酒行動-"日本アルコール・薬物医学会雑誌. 第37巻4号. 402-403 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 金 東洙, 廣田 真理, 清水 新二: "成人人口における飲酒習慣モニタリング研究:第2報-ストレスと飲酒-"日本アルコール・薬物医学会雑誌. 第37巻4号. 404-405 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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