研究課題/領域番号 |
13410077
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国際基督教大学 (2003) 東京大学 (2001-2002) |
研究代表者 |
藤田 英典 国際基督教大学, 教育学部, 教授 (30109235)
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研究分担者 |
名越 清家 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (20030041)
油布 佐和子 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (80183987)
紅林 伸幸 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (40262068)
秋葉 昌樹 龍谷大学, 文学部, 助教授 (30330020)
山田 真紀 椙山女学院大学, 人間関係学部, 助教授 (30329643)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2003年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 教育改革 / 教育の質 / 学校・教師の役割 / 教師文化 / 教職の専門性 / 教師の同僚性 / 教師の協働性 / 教育の公共性 / 教育の再構造化 / 学校組織 / 教育の献身性 |
研究概要 |
本研究は、社会の変化とラディカルな教育改革が進むなかで、学校・教師の在り方がどのように再編され変化しているのか、その再編・変化は教師文化や教育の在り方にどのような影響を及ぼしているのかを比較社会学的に考察するもので、主に以下の3つの作業を行った。 (1)英国・米国・日本など世界各国における近年の教育政策の比較社会学的分析:教育の質の向上、卓越性の追求、教育行政の効率性と透明性の確保などを目的に世界各国でラディカルな改革が進められているが、そこには、(1)新自由主義的・市場主義的な「強者の論理」による教育の再編、(2)教師の仕事や専門性の軽視、教師役割の矮小化、(3)テスト主義・査察文化による教育の新たな管理統制の強化、(4)教育の正統性と教師の仕事を支える信頼の基盤の解体、などの危険性が胚胎していることを明らかにした。 (2)日本・中国・英国で実施した教師の仕事と生活に関する質問紙調査のデータの分析:(1)教師の日常生活、(2)教師-生徒関係、(3)教師の同僚関係、(4)子ども観・教育観・教職観、(5)学校・教師に対する親の期待、(6)教師の仕事の構成、(7)学校の管理運営、(8)教育実践及び力量形成への取り組み等について調査し、教師の仕事の構造と自律性・同僚性、協働性(collaboration)・協同性(cooperation)・共同性(community)、教職の専門性と教師の自信の構造、教育環境の変化と教師の多忙性の諸相、教育実践の様式と教師のハビトゥス等について考察し、日本の教師の同僚性・協働性の高さとその制度的・組織的基盤の諸特徴を明らかにした。 (3)以上の諸成果を、国内外の学会や主催した国際カンファレンス「21世紀の教育実践と教師教育(International Conference on Teaching and Teacher Education in the 21^<st> Century)」等で報告し、国内外の学術誌論文、編著諸論文、報告書として公刊した。
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