研究課題/領域番号 |
13410109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
田中 俊明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)
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研究分担者 |
東 潮 徳島大学, 総合科学部, 教授 (70243673)
李 成市 早稲田大学, 文学部, 教授 (30242374)
亀田 修一 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (10140485)
高 正龍 立命館大学, 文学部, 教授 (40330005)
吉井 秀夫 京都大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90252410)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 文字資料 / 韓国古代 / 文字瓦 / 出土文字資料 / 木簡 / 韓国 / 「大唐」銘軒丸瓦 / 「曾昌七年」銘瓦 / 船里出土文字瓦 / 城山山城木簡 / 銘文土器 / 百済 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
韓国の古代史を考察する上で、もっとも大きい問題は、文献資料の零細さである。基本的な編纂史料は、12世紀なかばに編集された『三国史記』と、13世紀末に作られたと考えられる『三国遺事』であり、その時期が遅いこともさることながら、これらと対照することができる第一次史料が極端に少ないのである。そうした史料状況のもとで、より生き生きとした古代史像を描き出すためには、第一次史料の出現に期待するところが大きいことはいうまでもない。石碑・銘文金属製品・木簡・銘文土器・文字瓦などである。本研究は、そのような韓国出土文字資料を調査・検討し、その歴史資料としての活用をめざすものである。調査を終えた機関としては国立扶餘文化財研究所・国立扶餘博物館をはじめ30機関で、所蔵資料を観察・採拓・撮影・計測などの方法で調査した。一部の撮影はプロの写真家に依頼して正確さを期し、またデジタル化して、データベース・ソフトの開発を進め、比較検討を容易にし、将来的な公開を視野にいれている。出土文字資料には、遺物としての性格もあり、考古学的手法による知見も加味する必要がある。その点も、部分的ながら進めてきた。研究のもう一つの目的は、調査をふまえた研究であるが、『古代文化』56卷11号を「韓国出土文字資料へのアプローチ」という特輯号に設定して、本科研のメンバーの論文を掲載した。そこでは、韓国における出土文字資料の調査および研究に対する現状を述べ、さらに個別具体的に、出土文字資料、特には文字瓦を使った研究を展開した。また木簡については、韓国側の共同研究者にその現状について整理してもらった。この具体例を通して、それぞれのテーマに関して、文字瓦などの出土資料のもつ、資料としての価値・意義が明らかになったと考える。またその活用に関する方法論としても利用してもらえると考える。
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