研究課題/領域番号 |
13420020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 上智大学 (2002-2003) 神戸大学 (2001) |
研究代表者 |
都丸 潤子 上智大学, 外国語学部, 助教授 (00252750)
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研究分担者 |
簔原 俊洋 (蓑原 俊洋 / 簑原 俊洋) 神戸大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (40314455)
五百籏頭 眞 (五百旗頭 真) 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10033747)
服部 聡 神戸大学, 大学院・法学研究科, 講師 (50314456)
柴山 太 愛知学院大学, 情報社会政策学部, 助教授 (50308772)
栗栖 薫子 神戸大学, 国際文化学部, 講師 (00294968)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
2003年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 国際社会復帰 / アジア復帰 / 日米関係 / 日英関係 / 2つの中国 / 国際連合 / 冷戦 / 1950年代 / 戦後日英関係 / 日韓関係 / 国際情報交換 / イギリス |
研究概要 |
3年間にわたる研究分担者それぞれの精力的な史料収集と分析、そして2回の国内研究会と3回の日英合同会議での報告・意見交換を経て、本研究は、1950年代の日本外交をマルチラテラル、マルチ・アーカイバルな手法により、重層的かつ総合的に分析するという所期の目標を十二分に達成したと言える。特に日英合同会議では、第2・第3回にはそれぞれ戦後の日米関係、日英関係を専門とするイギリス人研究者の参加も得て、日本外交と、これと表裏一体の関係をなす英・米・アジア諸国の対日・対アジア政策とを、政治、防衛、経済、社会、政策決定者のメンタリティーなど多側面からとらえた非常に有意義な報告と意見交換が行われた。 その結果、1950年代の日本外交は、冷戦とアジアの脱植民地化、第三世界の連帯などを背景にした多様な拘束要因の中、日米関係のみならず、日ソ国交正常化、2つの中国への政策、イギリスの対アジア政策との協調、国連加盟への努力、GATTの国際経済レジームやECAFEなどアジア中心の経済組織への参入など、相互に関連する複雑かつ多面的な政策選択の組み合わせによって織りなされたことが明らかになった。その過程で、アジアの一員、東西の架け橋として国際社会復帰をめざしつつも、アジア諸国やイギリスの不信感に直面するという日本のジレンマの深さも浮き彫りとなった。また、水面下でのイシューどうしのつながり、日本の国内政治とのつながり、非公式ルートの活用、英米双方の対日政策の50年代半ばにおける転機、政府間の認識格差などに関わる、多数の新たな知見が得られた。
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