研究課題/領域番号 |
13430030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
吉田 武稔 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (80293398)
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研究分担者 |
永田 晃也 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教授 (50303342)
梅本 勝博 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (40114938)
野中 郁次郎 一橋大学, 大学院・国際企業戦略研究科, 教授 (30065437)
妹尾 大 東京工業大学, 社会理工学研究科, 助教授 (90303346)
遠山 亮子 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教授 (00303347)
菊池 浩三 (株)富士通インフォソフトテクノロジ, ドキュメント技術部, 担当部長(研究職)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 組織的知識創造 / ソフトウェア開発 / 戦略マップ / ソフトシステム方法論 / バランスト・スコアカード / システム方法論 / リーダーシップ / 組織的知識創造理論 / SECIモデル / システム思考 |
研究概要 |
本研究では、まずソフトウェア開発のプロジェクト・マネジメントにおける組織的知識創造理論の役割に関して、プロジェクトリーダーの行為と開発手法について考察した。特にソフトウェア開発をとりまく諸事情の変化によって、開発手法のみならず、リーダーの持つ方針、製品観、開発者観も変化しつつあるということ、そして、リーダーの仕事を今後よりよく支援していくためには、リーダーの行為を「状況的行為」とみなすアプローチが有用となることを明らかにした。これを、状況論的リーダーシップという概念として提示した。 次に組織的知識創造理論をソフトウェア開発において実践する場合に考察すべき知識資産、システム思考に基礎をおいた情報システム要件の抽出法などについて、多角的に研究を実施した。それらの成果物を、企業での現実問題を例としてソフトウェア開発における組織的知識創造理論実践として適用し、経営戦略に沿った情報化投資対象業務を抽出する(コンセプト創造)手法を考案した。この手法は、企業ビジョンや経営戦略を財務、顧客、内部ビジネス・プロセス、さらに学習と成長という4つの視点から評価することを目的とするバランスト・スコアカード・アプローチに従うことを基本とする。ここではシステム思考を中心に据え、全体性、フィードバック・メカニズム、さらに暗黙知の反映を取り入れたシステム方法論を適用し、戦略マップを描画する。この図を利用して、経営陣、戦略企画部門、情報システム部門、そして情報システムのユーザが、情報技術によって効果的に支援される重要な業務を理解し、共有する。このことは、業務を支援するソフトウェア開発における更なるコンセプト創造を生み、よりよいソフトウェアの開発および利用を可能とすることをケーススタディにより示した。
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