研究課題/領域番号 |
13440067
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松井 哲男 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00252528)
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研究分担者 |
太田 浩一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30012496)
藤井 宏次 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (10313173)
津江 保彦 高知大学, 理学部, 助教授 (10253337)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | OCD相転移 / クォーク・グルオンプラズマ / カイラル相転移 / 超相対論的原子核衝突 / 有限温度・有限密度のQCD / 光円錐量子化 / バリオンのソリトン模型 / QCD / 高エネルギー原子核衝突 |
研究概要 |
この研究計画では、高温・高バリオン密度の極限状態にある物質の性質に関係した様々な理論的問題の研究を行った。その内容は、QCD相転移の性格に関する問題から超相対論的な原子核衝突で生成が期待されているクォーク・グルーオンプラズマのシグナルの問題まで多岐にわたった。 有限温度のQCD相転移に関する研究では、我々は、トフーフト相互作用を含む拡張された南部ジョナラシーニョ模型でトオポロジカル感受率を計算し格子ゲージ理論の計算結果に近い結果を得た。また、カイラル相転移にかんするの研究では、温度とバリオン化学ポテンシャルをパラメータとして描いたQCDの相図で現れる臨海終点(critical end point)の近傍やカイラル相転移の動的臨界現象で流体力学的モードが果たす役割を明らかにした。超相対論的原子核衝突に関しては、クォーク・グルーオンプラズマのプローベとしてのチャーモニウムの有用性を確かめるため、高エネルギーのチャーモニウムのランダムなカラー場中での吸収プロセスを量子論的に記述し、高エネルギーでの振る舞いがナイーブな原子核吸収模型の振る舞いから定性的に変わることを示した。 これらの研究以外に、カシミア効果と有限温度の問題との関係、バリオンのソリトン模型、場の理論の光円錐量子化方法における対称性の自発的破れの問題、ボース・アインシュタイン凝縮体のダイナミクスの問題への場の理論の変分法的アプローチなど、関連した様々な問題に興味ある結果を得た。
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