研究課題/領域番号 |
13440076
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
青木 健一 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (00150912)
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研究分担者 |
鈴木 恒雄 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (60019502)
寺尾 治彦 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (40192653)
出渕 卓 金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (60324068)
駒 佳明 金沢大学, 理学部, 助手 (00334748)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | 非摂動 / くりこみ群 / カイラル対称性 / ゲージ理論 / トンネル効果 / 自発的対称性の破れ / 有効相互作用 / 相構造 / QCD / シミュレーション / クォーク質量 / カイラル擬縮 / 対称性の自発的破れ / 格子ゲージ理論 / 有限温度 |
研究概要 |
強い相互作用によるカイラル対称性の目発的破れとその相構造は、素粒子質量の説明や、高温、高密度での物質の諸性質にとって本質的な要素である。本研究計画では、非摂動くりこみ群を用いた量子色力学の低エネルギー有効理論の解析手法を発展させて、カイラル対称性の自発的破れを記述する有効ポテンシャルの計算方法、解析方法の研究を進めた。密度がある媒質中での、非摂動くりこみ群方程式の解析方法について基礎的な考察を行い、従来の計算方法では不十分であることを明らかにした。補助場の方法を用いて、正しい計算を行うこと、QCDのベータ関数についての密度効果をきちんと取り入れることが続く目標となる。 また、自発的対称性の破れの動力学を基礎的な問題で再検討するために、1次元の量子力学系、特に2重井戸系について、非摂動くりこみ群による解析方法の検討をおこなった。いわゆるdecimationの方法を追求し、これまでにない精度での計算結果が得られることを確認した。さらに、環境におかれた系として、エネルギー散逸効果を取り入れた評価を行う方法を発案し、非摂動くりこみ群による解析を行い、従来のインスタントンと摂動による近似計算と異なる結果を提出した。 同時に、格子QCDによるモンテカルロシミュレーションでの計算を通じて、高温・高密度の状態を解析する方法の基礎的な研究については、分担者を中心に進めた。
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