研究課題
基盤研究(B)
東南極大陸のインド洋に面するドローニングモードランド(DML)地域は、パンアフリカン変動帯の延長にあたると考えられており、後期原生代〜古生代初期に完成したゴンドワナ大陸の地殻形成の発達過程を解明するための絶好の研究対象である。本研究では、これまでの南極観測隊等による現地調査や新たな野外調査によって得られたDMLに分布する諸岩体の変成作用の解析から得られる温度圧力履歴及びSHRIMPを用いた精度の高い年代測定に基づいた時間軸を組み合わせて、形成史を再現するともに、ゴンドワナ形成のテクトニックモデルを再構築することを目的とした。その結果、以下のような成果を得た。1)東南極のナピア岩体リーセルラルセン山地域は38-26億年前の様々な時期に形成した地殻の集合体であり、超高温変成作用の終結時期は25.2-24.6億年前であったことを初めて明らかにした。2)昭和基地周辺変成岩の変成年代と原岩年代を再検討し、セル・ロンダーネ山地と比較をした結果、両地域のプレ・ゴンドワナ時代の地史はまったく異なっていたことがわかった。また、セル・ロンダーネ山地でのパンアフリカン期変動は2つのイヴェントが識別され、ゴンドワナ形成モデルに大きな制約条件を与えた。3)新たに調査した東南極中央ドロンニングモードランドの変成作用や火成作用の解析やシルマッハヒルズに産する変成岩類の年代測定から、テクトニクスの地域性を示唆した。4)南アフリカのナタール帯に南北に散発的に分布するグレンビル変動末期のA-type花崗岩試料の年代測定をおこない、火成作用の時空的変遷を示した。5)世界各地の大陸地殻形成の研究がSHRIMPを用いた共同研究として実施され、グリンランド南西部、北西ヒマラヤ、スコットランド、ベトナム、日高山脈、甲府盆地などの地域で成果があった。6)SHRIMPの運用開発に関する研究として、国立極地研究所の二次イオン質量分析計(SHRIMP II)によるU-Pb年代測定方法の標準化を完成させた。また、なるべく早く共同利用に供する体制を作り上げるため、独自の標準試料の安定供給を確立し、また、U-Pb-Th同位体比と定量を従来法によって年代値と同位体比等の評価を行った
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