研究課題/領域番号 |
13440159
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 晶 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (10183823)
|
研究分担者 |
杉田 精司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80313203)
永原 裕子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80172550)
柴田 裕実 東京大学, 原子力研究総合センター, 助教授 (30216014)
藤原 顕 文部科学省, 宇宙科学研究所・惑星研究系, 教授 (70173482)
留岡 和重 神戸大学, 理学部, 教授 (00201658)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
|
キーワード | 宇宙風化作用 / 反射スペクトル / 小惑星 / 鉄微粒子 / パルスレーザ / 宇宙空間ダスト / 鉱物混合比 / 電子スピン共鳴 / 鉱物混合化 / MUSES-C |
研究概要 |
本研究では天体表面における微小隕石等の衝突をパルスレーザー照射で再現したシミュレーション実験を行うことで微小鉄と反射スペクトル変化の関係を詳細に調べ、宇宙風化作用による天体表面物質の変化とそのメカニズムを明らかにすることを目的としている.本年度は、これまで行われていない、中間赤外領域(1.6μmから26μm)での反射スペクトル変化を測定した。本研究で購入した、フーリエ赤外分光機器、(照射実験のため)磁気軸受型真空ポンプを、使用した。 以前の測定では近赤外領域の2.5μmまでのデータしか取得されておらず、宇宙風化作用に伴う、反射率低下が中間赤外領域まで及んでいるかどうかはわかっていなかった。今回の計測では、30mJのレーザー照射スキャンを行った、かんらん石サンプルを、入射角50度、反射角50度の位置で反射スペクトルを計測した。その結果、中間赤外領域でも1回照射後に20-30%の反射率減少が見られることがわかる。特に、10μm付近のかんらん石の反射率の高いピークが、大きく減少することが明らかとなった。複数回数(5回、10回)の照射サンプルでは、赤外の反射率低下はあまり大きくない。これは、可視・近赤外領域とは異なる結果である。 宇宙風化作用の根本的原因と考えられている微小鉄について調べるために、電子スピン共鳴(ESR)測定を行った。また、ESR測定では、かんらん石試料および輝石試料について風化度があがるほど微小鉄の量が増加していることが初めて明らかにした。しかし、輝石試料では微小鉄量に関して飽和する効果が見られることもわかった。
|