研究課題/領域番号 |
13440185
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
関口 章 筑波大学, 化学系, 教授 (90143164)
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研究分担者 |
一戸 雅聡 筑波大学, 化学系, 講師 (90271858)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 高周期14族元素 / 有機ケイ素化合物 / 有機ゲルマニウム化合物 / 不飽和小員環化合物 / 高周期14族元素ラジカル種 / 高周期14族元素カチオン種 / 高周期14族元素アニオン種 / 高周期14族元素多重結合化合物 / 高周期14族元素不飽和環状化合物 / シクロブタジエンジアニオン / シクロブタジエンコバルト錯体 / 有機スズ化合物 / 高周期14族元素不飽和小員環化合物 / 14族元素多重結合化合物 / シリルカチオン / シリルラジカル / シリルアニオン / ケイ素π電子系化合物 |
研究概要 |
1.嵩高いトリアルキルシリル基を置換基とするハロシラン及びハロゲルマン類の還元的縮合により高周期14属元素であるケイ素、ゲルマニウム、及びケイ素/ゲルマニウム混合型不飽和3員環化合物の合成法を開拓し、それらの分子構造を決定した。反応性についても種々検討し、特にゲルマニウム2価ハロゲン化物、スズ2価ハロゲン化物との反応により、高周期14属元素不飽和4員環化合物へと変換できることを見い出した。 2.前述の置換高周期14属元素不飽和4員環化合物は還元的に脱離可能なハロゲン原子を4員環骨格上に有しており、それらを4当量のカリウムグラファイトで還元処理することにより、シクロブタジエンジアニオンのケイ素及びケイ素/ゲルマニウム混合型類縁体の合成に成功した。X線結晶構造解析で決定したそれらシクロブタジエンジアニオン高周期14族元素類縁体の4員環骨格は折れ曲がっており、芳香属性を示さないことを理論計算を含めた考察より明らかにした。 3.ケイ素不飽和3員環化合物を前駆体として得られていたフリーなケイ素カチオン種であり且つケイ素原子を骨格元素とするホモ芳香族性化学種であるシクロテトラシレニリウムイオンの1電子還元により環状ケイ素ラジカル種が生成することを見い出し、ケイ素ラジカル種を初めて安定に単離することに成功した。 4.また、嵩高いトリアルキルシリル基による立体保護によりπ共役安定化のないケイ素、ゲルマニウム、スズラジカル種を新規に合成、単離することにも成功した。
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