研究課題/領域番号 |
13440199
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
松坂 裕之 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (50221586)
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研究分担者 |
竹本 真 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (20347511)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
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キーワード | 異種金属間結合 / 混合金属クラスター / ルテニウム / コバルト / ロジウム / イリジウム / ナノ金属ワイヤー / ナノ金属ホイール / 金属クラスター / 金属-金属結合 / X線構造解析 / ベンゼンジチオラート / カテコラート / アミド |
研究概要 |
Cp^*Ru(CO)_2Cl(1,Cp^*=η^5-C_5Me_5)とNaCo(CO)_4(2)とをTHF中60℃で一晩反応させるとRu-Co結合形成反応が進行し、ヘテロ2核錯体(3)が良好な収率で得られた。これに対し、(1)と[PPN][Rh(CO)_4](4,PPN^+=(Ph_3P)_2N)とを同様の条件下で反応させると、(3)に対応する2核錯体は全く生成せず、代わってRu-Rh結合形成反応が一挙に2段階進行し、鎖状骨格を有するRu_2Rh 3核クラスター(5)が選択的に得られた。このように、(1)との反応において、同属金属の求核種である(2)と(4)とはきわめて対照的な結果を与えた。 さらに、(5)は同一分子内にルテニウムとロジウムとを有する一連の分子性金属化合物の良好な前駆体となることも判明した。(5)を種々の条件下で処理することにより、異種金属同士が交互に配列したナノサイズのRu_3Rh_2金属ワイヤー(6)やRu_4Rh_4金属ホイール(7)をはじめとするRu_2Rh, Ru_2Rh_2,Ru_4Rh_2の組成を有する一連の化合物がいずれも選択的に高効率で得られた。 一方、求核種として[PPN][Ir(CO)_4](12)を用いると、(4)を用いた場合と同様の条件下では反応が全く進行しなかった。そこでRu源を[Cp*RuCl]_4(11)に代えたところ、三角形型の骨格を有する(13)が選択的に生成した。(13)はさらにCOで処理することによりRu-Ru結合が開裂して(5)に対応する(14)が生成することも明らかにした。新規に得られた化合物についてはすべてについてX線解析を行い、構造の詳細を明らかにした。
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