配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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研究概要 |
1.1,3-ブタジエン重合に対するサマリウムメタロセン錯体の配位子置換基効果 1,3-ブタジエン重合に対するサマリウムメタロセン錯体(C_5Me_4R)_2Sm(THF)(R=Me(1),Et(2),iPr(3),nBu(4),SiMe_3(5))の配位子置換基効果について詳しく検討した。50℃においてシクロヘキサン中MMAOの存在下、錯体2-5はいずれも従来の錯体(1)より高い触媒活性を示し、3>>5〜4>2>1という活性順位が観測された。また、1,4-シス選択性に関しては、3〜5(98.6%)>4(97.5%)>2(97.1%)>1(96.2%)のように、立体的に嵩高い置換基の方が高い選択性を示した。 2.1,3-ブタジエン重合に対する希土類メタロセン錯体の中心金属効果 一連の希土類メタロセンカチオン性錯体[(C_5Me_5)_2Ln][B(C_6F_5)_4](Ln=Pr,Nd,Sm,Gd)を合成し、重合挙動を比較検討した。これらの錯体はいずれも2当量のトリイソブチルアルミニウムAl(iBu)_3と組み合わせると、良好な重合活性を示すことがわかった。さらに中心金属のイオンサイズの減少にしたがって重合活性が高く(Gd>Sm>Nd>Pr)、また分子量分布が狭くなることも明らかとなった。とくに、ガドリニウム(Gd)の場合、-78℃においても高活性を示し、ミクロ構造がほぼ完璧(>99.9%)に1,4-シスに制御されたポリブタジエンを与えた。 3.ホスフィド架橋希土類アルキル錯体によるイソプレンのアイソタクチック3,4-重合 シクロペンタジエニルーホスフィド希土類2核錯体と1当量の[Ph_3C][B(C_6F_5)_4]との反応によりカチオン性錯体を生成させ、イソプレンの重合反応を行ったところ、アイソタクチックな3,4-ポリイソプレンが初めて選択的に得られた。
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