研究課題/領域番号 |
13440205
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能・物性・材料
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宇田川 康夫 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (00004458)
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研究分担者 |
黒木 保久 大塚製薬工場, 栄養研究所, 研究員
高橋 正彦 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (80241579)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2002年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2001年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 電子運動量分光 / 運動量空間 / 波動関数形 / グリオキザル / バイアセチル |
研究概要 |
本研究は対象分子のイオン化を伴う電子の非弾性散乱を利用した電子運動量分光によって運動量空間での波動関数形を決定し、それをフーリエ変換することによって実空間(位置空間)での波動関数形を分子軌道毎に得、最高被占準位(HOMO)等外側の軌道の波動関数の形から分子認識につながる分子の形を決めることを目的としている。 この電子運動量分光の欠点は事象の確率が低く、測定に時間がかかること、したがって信号/雑音比が小さく、定量的なデータを得ることが難しいことが欠点である。そこで検出効率をあげるために二次元検出器を利用した新測定装置を本研究所の機械工場で製作した。平成13年度における本申請の研究費の多くはその製作のための材料・パーツ類の購入に充てた。その結果、測定精度の大幅な向上を実現することに成功し、また衝突エネルギー依存性の測定も可能となった。 以上を受けて平成14年度にはグリオキザル・バイアセチルのHOMO・NHOMOのキャラクターの特定と電子運動量分布の衝突エネルギー依存性、一酸化炭素COの多電子励起状態の研究、水素分子イオンの高励起状態の帰属、亜酸化窒素N_2Oの孤立電子対の分子内の拡がり等について研究を行った。
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