研究課題/領域番号 |
13440217
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物質変換
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研究機関 | (社)北里研究所 (2002-2003) 東京理科大学 (2001) |
研究代表者 |
向山 光昭 社団法人北里研究所, 基礎研究所, 部長 (60016003)
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研究分担者 |
松尾 淳一 社団法人北里研究所, 基礎研究所, 研究員 (50328580)
椎名 勇 東京理科大学, 理学部, 講師 (40246690)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | チオホルムイミデート / β選択的マンノシル化反応 / ワンポット連続的反応 / ムチン型糖鎖 / グリコシルホスホニウム塩 / グリコシルホスフィナイト / ブロモ糖 / αグリコシド / β-選択的マンノシル化学反応 / ワンポット連続的グリコシル化 / グリコシルホスフィナイト糖 / α-グリコシド / 糖質化学 / グリコシル化反応 / シアロシド合成 / 糖鎖合成 / 連続的反応 / トリチル塩 / プロトン酸 / チオグリコシド / F1α抗原 / 枝分かれ型糖鎖 |
研究概要 |
チオホルムイミデート脱離基を有する糖供与体と同様な活性部位(-O-C(=NR1)-SR2)を有する6-ニトロ-2-ベンゾチアゾエート糖供与体を設計、合成し、ジクロロメタン中触媒量のトリフルオロメタンスルホン酸存在下グルコシル化反応を試みたところ、高いβ-選択性をもって対応する2糖を収率よく与えることを明らかにした。また同じベンゾチアゾール基を脱離基として持つマンノース糖供与体を用い、新しいβ-選択的マンノシル化反応を開発した。 ムチン型糖鎖の一種であるFlαは胃癌細胞などの癌細胞表面に特異的に分布していることが知られており、生体における機能を解明する上でもこの純粋な標品の迅速な供給が早まれている。今回、ワンポット連続的グリコシル化反応を鍵反応とするFlαの合成について検討した。すなわち、2位にアジド基を有するチオグリコシドとセリン誘導体をトルエン溶媒中TrOTf-NISの存在下反応させてグリコシル化を行い、糖アミノ酸複合物を立体選択的に合成した。引き続いてフッ化糖、チオグリコシド、および糖供与体の3成分を用いて触媒量のTrB(C6F5)4またはTfOHを用いるワンポット連続的グリコシル化反応を試みたところ、高収率かっ高立体選択的にFlαの保護体を一挙に構築することに成功した。更に脱保護して目的化合物を良好な収率で合成することができた。 グリコシルホスホニウム塩を中間体とする穏和な条件下で進行するα-選択的グリコシル化反応を開発した。このホスホニウム塩はグリコシルホスフィナイト糖にヨードメタンを作用させるか、或いはブロモ糖にホスフィンオキサイドを作用させると効率良く調製され、これに引き続き糖受容体を作用させると非常に高い選択性を持ってα-グリコシドを好収率で得ることができた。
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