研究課題/領域番号 |
13450006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性・結晶工学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
落合 勇一 千葉大学, 工学部, 教授 (60111366)
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研究分担者 |
日野 照純 千葉大学, 工学部, 助教授 (10105827)
関根 智幸 上智大学, 理工学部, 教授 (60110722)
石橋 幸治 千葉大学, 理工学研究所・極微デバイス工学研究室, 主任研究員 (30211048)
青木 伸之 千葉大学, 工学部, 助手 (60312930)
山本 和貫 千葉大学, 工学部, 助教授 (90251181)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2001年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | 多層カーボンナノチューブ / 層数制御 / 通電加工法 / 雰囲気制御 / ベキ乗則 / 朝永・ラッティンジャー液体 / 格子欠陥 / バリアブルレンジホッピング / ESR / 合成制御 / 高速熱アニール / 通電破壊 / 朝永・ラッテインジャー液体 / 加熱精製 / MWCNT / 低温電気伝導 / 1次元伝導 / 朝永-ラッティンジャー液体 |
研究概要 |
本研究は、多層カーボンナノチューブ(MWNT)における本質的な伝導様式の差異を詳細に調べ、その原因の解明と「朝永・ラッティンジャー液体(TLL)モデル」の適用の可否について検討を行うことを目的としている。本研究の最終的な結論としては、通電加工法を用いることにより、精密ではないが、多層CNTの層数制御が可能であることがわかった。そこで、これまで行ってきた、加工雰囲気・破壊の進行・電気伝導特性変化がどのように相関するのかを再検討した。常温・大気中では破壊がランダムに進行し、最外層から同心円状に破壊が進行するモデルが成り立ち難いということが明らかになった。さらに、高温領域での伝導度の温度変化に現れるベキ乗則と低温領域での微分コンダクタンスのバイアス依存性に現れるベキ乗則は、加工前は両方共にベキが0.4程度でほぼ一致しており、いわゆるTLL的な伝導が起こっているのに対し、通電加工後は伝導度の減少とともに両方のベキが増大し、値に差が出てくることがわかった。そしてさらに通電加工を進めると、バリアブルレンジホッピング(VRH)的な伝導へと変化することがわかった。これは大気中での通電により発熱した状態で酸素との反応による破壊が進行し、その際に生じた格子欠陥が電気伝導を支配していることを意味しており、層数の厳密な制御には適さない条件であると結論づけた。一方で雰囲気制御を確かめるため、高真空中(10^<-6>Torr程度)および液体窒素中にて通電破壊を行った場合は、層の破壊が一箇所で比較的秩序をもって進行し、最外層から同心円状に破壊が進行することがわかった。これは精密なMWNTの層数制御ができる事を意味しており、低層数MWNTを得るには有望な加工条件であることがわかった。しかしこの方法で通電加工を行った場合でも、加工を進めるとVRH的な伝導が観測され、厳密な意味では低層数部分だけでの伝導特性を分離して議論する必要があるという結論に至った。
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