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製鉄機械および自動車におけるパターン形成現象とその対策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13450093
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械力学・制御
研究機関九州大学

研究代表者

末岡 淳男  九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80038083)

研究分担者 井上 卓見  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (40274485)
松崎 健一郎  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (80264068)
近藤 孝広  九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80136522)
劉 孝宏  大分大学, 工学部, 助教授 (60230877)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2002年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2001年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
キーワード自励振動 / 安定性 / モード解析 / パターン形成 / 多角形摩耗 / ファーストオーダーアナリシス / ホットレベラ / 多角形摩擦 / パターン形成現象 / 摩耗 / バブルリフタ
研究概要

実機ホットレベラのワークロールに発生する多角形化現象を実験的および解析的に解明し,多角形化現象を防止するための初期設計の指針およびロール回転数変更による遅延対策を考察した.結果は以下のようにまとめられる.
1.多角形に摩耗した廃棄ロールの形状測定から,ロールおよび円周方向位置によっても角形数が異なることがわかった.たとえば,475Hzの1次回転モードに関連した37角形と63Hzの2次並進モードに関連した49角形が主に生じていたことを明らかにした.
2.稼働中のホットレベラの振動測定から,ロールの多角形摩耗が成長するにつれて,特定の振動数成分が選択的に現れ,測定時にはホットレベラ系の2次の固有振動数のみの発生を確認した.
3.上ユニットを剛体として面内2自由度系が4本のロールを介してプレートと接触振動する解析モデルを用い,摩耗を伴う時間遅れ効果を考慮してロールの多角形摩耗を解析した.その結果,実機で発生した現象を解析結果との良い一致を確認した.
4.解析結果から,たとえロールの設定回転角速度やホットレベラの固有振動数を変更してもロールの多角形摩耗を本質的に防止することはできない.
5.多角形摩耗を起こさないための初期設計の指針を定めるため,モード解析を用いて多角形摩耗に関与する摩耗のしやすさを表すパラメータα_i,構造剛性に関するパラメータβ_iおよび減衰に関するパラメータζ_i、を導入し,それらの多角形摩耗への影響を調べた.ロールの多角形摩耗現象を防止するためには,α_i、β_iを小さく,ζ_iを大きくするように初期設計を行う必要がある.ロールの材質は耐摩耗性をもち,ロールの接触剛性を小さく,系の支持剛性を大きくし,しかも減衰を積極的に取り入れる必要がある.
6.お互いに近い2つのロール回転数を交互に変化させて多角形摩耗現象を遅延させる方策を提案し,その効果を数値シミュレーションで明らかにした.

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 末岡 淳男: "心なし研削における工作物の多角形化現象"日本設備管理学会誌. 13. 10-17 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenichiro MATSUZAKI: "Countermeasures for Polygonal Deformation of Work Rolls of a Hot Leveler"Proceedings of the 6^<th> International Conference on Motion and Vibration Control. 2. 991-996 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Atsuo SUEOKA: "Polygonal Wear of Work Rolls in a Hot Leveler of Steel Making Machine"JSME International Journal. 45. 673-681 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 井上順吉, 末岡淳男: "機械力学II-非線形振動論-"理工学社. 182 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Atsuo SUEOKA, Takahiro RYU, Takahiro KONDOU: "Polygonal Deformation Phenomena of Workpieces in Centerless Grinding"Journal of the Society of Plant Engineers Japan. Vol.13, No.1. 10-17 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenichiro MATSUZAKI, Atsuo SUEOKA, Takahiro RYU, Hidetoshi MORITA: "Countermeasures for Polygonal Deformation of Work Rolls of a Hot Leveler"Proceedings of the 6^<th> International Conference on Motion and Vibration Control. Vol.2. 991-996 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Atsuo SUEOKA, Kenichiro MATSUZAKI, Takahiro RYU: "Polygonal Wear of Work Rolls in a Hot Leveler of Steel Making Machine"JSME International Journal, Series C. Vol.45, No.3. 673-681 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Junkichi INOUE, Atsuo SUEOKA: "Dynamics of Machinery -Theory of Nonlinear Vibrations-"Rikogakusya. 182 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kenichiro MATSUZAKI: "Countermeasures for Polygonal Deformation of Work Rolls of a Hot Leveler"Proceeding of the 6^<th> International Conference on Motion and Vibration Control. Vol.2. 991-996 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Atsuo SUEOKA: "polygonal Wear of Work Rolls in a Hot Leveler f Steel Marking Machine"JSME International Journal. Vol.45 No.3. 673-681 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 末岡 淳男: "心なし研削における工作物の多角形化現象"日本設備管理学会誌. 13・1. 10-17 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Atsuo SUEOKA: "Polygonal Wear of Work Rolls in a Hot Leveler of Steel Making Machine"JSME International Journal. (to appear). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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