研究課題/領域番号 |
13450150
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
相澤 清晴 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20192453)
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研究分担者 |
児玉 和也 国立情報学研究所, 情報基盤研究系, 助手 (80321579)
小檜山 賢二 (小檜山 賢ニ) 慶応義塾大学, 政策メディア研究科, 教授 (00306888)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
2002年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2001年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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キーワード | 焦点 / ぼけ / 視覚効果 / イメージベーストレンダリング / 動きぼけ / イメージフュージョン / 顕微鏡画像 / 昆虫 / 仮想視点画像 |
研究概要 |
映像分野におけるポストプロダクションシステムの導入や一般ユーザへのディジタルカメラ等の普及により、デスクトップ上での映像編集・映像合成処理(視覚効果処理)が発展しつつある。実写画像の処理により現実のカメラでは撮像困難な画像を生成することが可能であり、そのような画像生成手法は、映像に一層のリアリティを求めるコンピュータグラフィックスや人工現実感にとって極めて大きな効果を有する。 画像中のオブジェクト(物体)に対して様々な特殊視覚効果を施すためには、通常、オブジェクトを画像から領域分割し、オブジェクト毎に必要とする処理を施し、画像を生成する手続きが必要となる。しかしながら、領域分割は十分精度を有する手法がなく、このことが処理の自動化を困難にしている。これに対して、申請者らは、領域分割を行わずにオブジェクトに特殊効果を施すことができる手法を提案、検討している。その手法では同一のシーンに対する複数の焦点画像(多焦点画像)を用い、それらの線形処理だけで所望の効果を生成できる。成果を以下にまとめる。 ・視覚効果生成のための多焦点画像処理の体系化。 線形逆フィルタに基づく視覚効果処理の手法を明らかとし、任意の焦点ぼけ、位相シフト、動きぼけ、部分的な強調処理などの効果を与えることができることを示した。 ・レジストレーションなどの前処理の自動化 複数の画像を混ぜ合わせるために、それらの画像の大きさ、位置の調整、輝度の不釣合いの補正などが前処理として必要となる。これらの前処理のパラメータを工夫し、自動的に必要なあわせ込みを行った。 ・イメージベースレンダリングによる仮想視点画像生成への応用 カメラアレイにより撮像された多眼画像に対して、それぞれ2つの焦点での撮像を行い、提案手法を適用した。位相シフトにより、前景、背景で異なる移動を与え、適度な補間を行うことにより、より自然な仮想視点画像を生成することができることを示した。 ・昆虫顕微鏡画像への適用 コンピュータ制御で撮影された昆虫の顕微鏡画像に対しての全焦点画像生成処理を行った。多数枚の顕微鏡画像に対して、全焦点画像の生成に特化した手法を提案し、検証した。また、奥行き画像も作成することができた。
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