研究課題/領域番号 |
13450172
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
田中 正吾 山口大学, 工学部, 教授 (70108661)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 超音波センサ / 非破壊検査 / コンクリート / 多重反射波モデル / 定在波モデル / 電磁波レーダ / 信号伝播モデル / クラック / 超音波 / 周波数解析 / 定在波 / 多重反射波 / パターンマッチング / 最尤法 |
研究概要 |
本研究課題では、超音波センサを用いることを前提に、まず2つのモデル(多重反射波モデルと定在波モデル)の下で、それぞれ時間領域、周波数領域の高精度・高信頼度のコンクリート構造物非破壊検査システムを開発し、実験により、その有効性を示した。更に、受波信号の中から異常箇所からの反射波信号を高精度に抽出するため、超音波発射時にコンクリート表面に生じる表面波やセンサ特性に基づく外乱の影響を除くための前処理法として、受波信号をバンドパスフィルタにかけることを考えた。そして、実験により、これらの開発した方式は、垂直方向の分解能だけでなく、水平方向の分解能についても優れていることを検証した。 更に、本研究課題に関連した研究として、超音波センサを用いた原子力発電用サンプポンプの異常診断法(軸振動計測)及び電磁波レーダを用いた斬新なコンクリート非破壊検査システムの研究も合わせて行なった。これらは共に、前記研究で得た「多重反射波モデル」の応用研究としてなされたものである。特に、後者の電磁波レーダを用いたコンクリート非破壊検査システムは、信号伝播モデルに基づく受波信号の時系列信号解析に基づく画期的な方式であり、超音波センサと異なり、高速に高信頼度・高精度の非破壊検査を可能とする方式である。 以上のことから、現実の長大なトンネルの非破壊検査においては、まず高速診断を電磁波レーダで、次に異常と思われる箇所のみ超音波センサで再度精密診断するという2段構えの診断システムの構築が可能となり、本研究課題で研究開発して来た一連の研究成果の実際の現場での非破壊検査への多大な貢献が期待できる。
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