研究分担者 |
安福 規之 九州大学, 工学研究院, 助教授 (20166523)
島岡 隆行 九州大学, 工学研究院, 教授 (80202109)
神野 健二 九州大学, 工学研究院, 教授 (80038025)
大嶺 聖 九州大学, 工学研究院, 助教授 (60248474)
久場 隆広 九州大学, 工学研究院, 助教授 (60284527)
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研究概要 |
本研究は,都市ゴミ焼却灰を地盤工学的に有効利用するための各種技術の開発ならびにそれらを体系的に評価するための処理システムの構築を目的として、今年度以下のことを明らかにした。 1.リサイクル材の材料コストと環境負荷の評価に関する考察 様々な廃棄物に対する環境評価の手法として,ライフサイクルアセスメント(LCA)を導入し,リサイクル材の材料コストおよび環境コストの基本的な考え方を示し、その根拠をわかりやすく説明するための経済評価モデルを提示し、建設材料コストについての将来予測を行った.さらに,環境コストの導入により,リサイクルを行う場合と行わない場合のコスト比較を行い,地盤工学的な立場から資源循環社会の重要性を明らかにした。 2.混合地盤材料としての都市ごみ焼却灰の有効利用法 都市ゴミ焼却灰を混合地盤材料として有効活用するための技術として,焼却灰と粘土を混合し焼成した固化材料としての地盤材料の開発を行うとと共に、廃木材の炭化物の吸着効果に着目した有効利用法を提案した。 3.水の循環を利用した都市ごみ焼却灰の早期安定化に関する検討 廃棄物の地盤工学的処理システムを構築するために,水循環による焼却灰埋立て地盤の模型実験を行い,重金属などの化学分析を通して,海面最終処分場の早期安定化技術の可能性を示した。また、カラム試験結果により解析に必要なパラメーターの同定を行った上で、焼却灰地盤を想定した二次元浸透流解析・移流・拡散解析を実施し、早期安定化のための効果的な水循環手法を考察した。
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