研究分担者 |
佐々木 隆 岩手県立大学, 盛岡短期大学部, 教授 (30301849)
池田 耕一 国立公衆衛生院, 建築衛生学部, 部長 (90100057)
持田 灯 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00183658)
野崎 淳夫 東北文化学園大学, 科学技術学部, 助教授 (80316447)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2001年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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研究概要 |
1.居住状態の住宅における換気量を4種類の測定法を用いて同時期に測定し,新しい測定法であるPFT法の適用に関する検討を行った。既往の換気量測定法の測定結果と比べて,簡易測定法であるPFT法の測定結果は,大きく異なることはなかった。 2.シックハウスと疑われる住宅を中心として,換気量・化学物質濃度等の実測調査を行い,室内空気環境の実態を明らかにした。実測調査は,北海道,東北,関東,九州で実施した。東北地方の主な調査結果は,以下の通りである。 (1)排気口風量から算出した換気回数が0.5[回/h]を満たしていない住宅は,28件中19件(68%)であった。 (2)一定濃度法による外気度入量測定結果から算出した換気回数が0.5[回/h]を満たしてしいない住宅は,21件中9件(43%)であった。 (3)ホルムアルデヒド濃度は,98室中39室(40%)の測定室で厚生労働省の指針値を上回った。 (4)TVOC濃度は,99室中52室(53%)の測定室で厚生労働省の暫定目標値を上回った。 (5)換気回数が0.5[回/h]を満たしていない住宅では,化学物質濃度が指針値を超過する場合が多かった。 3.戸建住宅を対象として熱・換気連成シミュレーションを行い,実測値と計算値の比較により,シミュレーション結果の検証を行った。その結果,室温・換気量・ホルムアルデヒド濃度の予測を高い精度で行うことができた。 4.熱・換気連成シミュレーションにより,室内空気環境の改善に関する検討を行い,改善案の効果を把握することができた。
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