研究課題/領域番号 |
13450234
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
坂本 雄三 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30114490)
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研究分担者 |
永村 一雄 大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (60138972)
永田 明寛 東京都立大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (60228020)
長井 達夫 大阪市立大学, 生活科学部, 講師 (00316001)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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キーワード | 熱損失係数 / 日射取得係数 / 性能評価 / システム同定 / 同定 / 住宅 / 熱性能 / 実測評価 |
研究概要 |
建築基準法の抜本的改正や、住宅の品質確保の促進等に関する法律の制定などに見られるように、近年住宅分野でも消費者保護が要求されるようになってきている。本研究では、それらの要請にこたえるべく、省エネルギー基準において採用され一般的に関心の高い、熱損失係数(Q値)や日射取得係数(μ値)など、住宅の熱性能を実測評価によって求める実用的な方法について検討を行った。 本研究では、以下の4つのフェーズで研究を行い、成果を得た。 (1)熱シミュレーションによって得られた非定常な温度データに対してシステム同定理論を適用し、同理論によって熱損失係数などの建物熱特性値が精度よく同定されることを確認した(平成13年度)。 (2)小規模実験住宅において得られた単室の非定常温度データに対して同様な同定理論を適用し、同理論によって熱損失係数が同定されるか、検証した。その結果、測定期間が2日以上であるなど、いくつかの条件が満足されるならば、この同定理論から得られる熱損失係数は妥当なものであり、同定手法として信頼性と再現性の点でも問題のないものであることが確認された(平成13〜14年度)。 (3)人工気候室において取得した多数室の定常温度データに基づき同定する手法について検討を行った。その結果、妥当な熱損失係数を得た(平成14〜15年度)。 (4)現実の戸建住宅において非定常な温度データに基づき同定する手法について研究した。とくに、励振として与える内部発熱の分布と熱量について検討を行い、同定結果の精度を確保するために必要な実用的実験手法について提案した(平成15年度)。
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