配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2001年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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研究概要 |
本研究では,金属板の深絞り限界を飛躍的に向上させるための方法として,フランジ部の絞り成分を減少させるために,フランジの一部を切り取った,いわゆる展開ブランクを用いて一工程で深い容器を成形する加工法の開発を行った.円筒容器,角筒容器およびテーパ容器について,側壁部に隙間のない容器を成形するための最適な展開ブランク形状を明らかにした.この展開ブランクを用いた深絞り加工法によると,従来成形が不可能であった極めて深い容器形状を一工程で成形することが可能である. しかしながら,成形品にはフランジの一部を切り取ったことによる側壁部に継目部が存在し,バット継手状に隙間無く接触しているものの接合はされていない.このため,成形品の気密性や口開き強度は,従来のブランクを用いた深絞り製品と比較する小さいものとなっている.そこで,展開ブランクを用いた深絞り加工を行うと同時にこの側壁継目部を接合する方法として,フランジ部におけるブランクの重なりを利用した側壁継目部の機械的接合,およびブランクを互いにカールさせてこれを噛み合わたはぜ継ぎ状の接合を考案し,展開ブランクのプレス成形と接合を組合わせた金属板の新しい複合成形プロセスの開発を行った.また,接着剤および溶接を利用した側壁継目部の突き合わせ接合法について実験的検討を行い,継目部の性状に対する接合条件の影響を明らかにした.また,継目部の接合方法として超音波接合の可能性についても検討を行った.
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