配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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研究概要 |
化学プラントは、ハードウェアーとしてのプラントと、プラント内部で起こる現象、そして、それを制御するための操作、との間の整合性が崩れた時に,異常な状態となる。プロセス設計とは,この整合性の設計と,異常な状態に対する対応を設計するアクティビティである。また,プロセス危険度解析(PHA)は,異常な状態に対する対応の網羅性および一貫性をチェックするアクティビティであり,PHA自体を有効に機能させるためには,設計段階で用いられた設計意図や設計論理の活用が不可欠となる。また,化学プラントでは,製品需要といった経済的な外部要因に加えて,劣化や老朽化といった内部要因が変化し,その対策として変更が行われるが,安全性を確保するためには,整合性を崩さないようにその変更を管理する必要があり,設計意図,設計論理を活用しながらPHAを頻繁に実施する必要があるとともに,PHAの結果を運転やプラントの改造に反映させる必要がある。しかし,これらライフサイクルで得られる情報は寸断されているのが現状であり,情報の統合化が安全管理には不可欠となる。本研究は,安全管理の為の情報の統合化を目的として,プロセス設計意図・設計論理の抽出・活用環境の構築,設計意図・設計論理情報に基づくライフサイクル安全性評価手法の開発,プロセス安全性評価の基礎として,設計情報を用いた異常の伝播モデルの構築を行なった。
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