研究課題/領域番号 |
13450365
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
小川 昭弥 奈良女子大学, 理学部, 教授 (30183031)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | ヘテロ原子 / ラジカル反応 / 連続付加 / 環化 / ジセレニド / 光誘起 / アセチレン / イソシアニド / 異種ヘテロ原子複合系 / セレノラジカル / 高選択的付加 / チオセレノ化 / チオテルロ化 / チイルラジカル / 複合型ヘテロ原子導入 / セレン触媒系 / ジチオ化 / ヘテロ原子複合系 / ラジカル付加 / 高選択的導入反応 / 炭素ラジカル捕捉能力 / 異種ヘテロ原子ラジカル / 光照射 / タンデム反応 / SH^2反応 |
研究概要 |
本研究では、異種ヘテロ原子による高選択的なラジカル反応系の創生を目的に、15族のリン、16族の硫黄、セレン、テルル、17族のフッ素、ヨウ索を取り上げ、これら異種ヘテロ元素の炭素-炭素不飽和結合へのラジカル付加に関する反応特性を系統だてて検討した。まず最初に、各種ヘテロ原子化合物のラジカル開始段階、不飽和結合へのヘテロ原子ラジカルの付加段階、ヘテロ原子化合物による炭素ラジカルの捕捉の段階について系統的に研究した。さらに、ヘテロ原子単独ラジカル反応系による各種不飽和結合へのヘテロ原子、特に16族、17族ヘテロ原子の高選択的導入反応を見い出した。以上の結果を踏まえて、次に各種ヘテロ原子化合物の複合型ラジカル反応系の開発を行い、個々のヘテロ原子の特性を活かすことにより、複数のヘテロ官能基を位置選択的に各種不飽和結合に導入できることを明らかにした。例えば、ジスルフィド、ジセレニド、およびジテルリドは、光照射下でのホモリシスにより対応するヘテロ原子ラジカルを生成する。そこでこの反応系を用いて、1炭素増炭試剤であるイソシアニドヘのこれらヘテロ官能基の導入を検討したところ、いずれの単独系においても付加の効率が極めて低いのに対して、ジスルフィドとジセレニドの複合系においては、効率良く付加が進行し、対応するチオセレノ化物が良好な収率で生成することを見い出した。さらに、増炭素を伴うヘテロ原子複合導入法の開発について検討し、可視光照射下ジセレニドが電子吸引基を有するアセチレンとイソシアニドに効率良く、かつ高選択的に分子間逐次付加することを明らかにした。さらに本手法はイソシアニドのみならず種々のアルケン類を用いても進行し、例えば、4成分のカップリングに基づく5員環環化生成物を高収率で与えた。
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