研究課題/領域番号 |
13450388
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岡畑 恵雄 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (80038017)
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研究分担者 |
古澤 宏幸 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (60345395)
川崎 剛美 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (60334504)
森 俊明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (50262308)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2002年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2001年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | DNA配向化フィルム / 電導性 / サケ精子由来のDNA / くし形電極 / DNAフイルム / 配電気電導度 / DNA / 脂質コンプレックス |
研究概要 |
DNA二重らせん鎖はπ電子を多く持つ塩基対が平行に配列した構造をとっており、分子ワイヤとして興味深い。本研究の目的は、DNA-脂質複合体のキャストフィルムを一軸延伸することにより、DNA二重らせん鎖が一方向に配向した薄膜を電極上に作製し、DNA鎖に沿った電子移動を実現するにある。研究の結果、以下の成果を得た。 1)サケ精子から温和な条件でDNAを精製し、分子量の大きい(30,000bp, Mw:3,000万,分子長10μm)のDNAを単離することに成功した。 2)DNA中のリン酸アニオンと等モルのカチオン性脂質を加えて、DNA-脂質複合体ポリイオンコンプレックスを作製することができた。 3)DNA配向化フィルムの新しい作製法としてホットプレス延伸法について検討し、50-60℃で軟化するが、160℃まで安定であることがわかり、圧延ローラーを用いて100℃で粉末から直接ホットプレスにより透明でDNA鎖が配向したフィルムを作ることができた。本方法を用いれば、有機溶媒を使わないので環境汚染にもならず、フィルムとしての大量生産も可能なので、現在実用化を検討中である。 4)ホットプレス延伸法で作ったDNA配向化フィルムでも、DNA二本鎖が配向していることがわかった。 5)ホットプレス延伸法で作ったDNA配向化フィルム(DNAの分子長が5μmと0.2μmの2種)の導電性をくし型電極(電極間距離5μm)で測定し、DNA鎖に沿って、10^<-2>Scm^<-1>の電導性を示し、半導体レベルの電導性であることが明らかになった。
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