研究課題/領域番号 |
13460038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小林 哲夫 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (20170334)
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研究分担者 |
加藤 雅士 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (70242849)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2002年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2001年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | デンプン分解酵素 / キシラン分解酵素 / Aspergillus / AmyR / XlnR / Hap複合体 / 転写制御 / アミラーゼ遺伝子 / キシラナーゼ遺伝子 / Hap complex / 転写活性化因子 / 転写促進因子 |
研究概要 |
糸状菌における糖質分解酵素遺伝子の発現は、代謝経路特異的転写因子や広域転写因子により制御されている。これら転写因子の機能ドメインを明らかにするため、前者ではデンプン分解酵素遺伝子群を制御するAmyRおよびキシラン分解酵素遺伝子群を制御するXlnR、後者では広域転写促進因子Hap複合体を対象とし解析を行った。 1.AmyRの機能解析A.nidulans由来AmyRはCGGN_8(C/A)GG配列を認識すること、この配列に2分子のAmyRが結合することが転写活性化に必要であることを示した。また、AmyRは酵母Mal activatorと5ヶ所の相同領域(N末側からZn,MH1-4)を有しているが、MH4はAmyRの転写活性化能の制卸、MH2は転写活性化にそれぞれ必須の領。域であることを明らかにした。 2.XlnRの機能解析A.oryzaeのXlnRがGGCTAAだけでなく、GGCTGAにも結合して転写を活性化することを明らかにした。また、XInRがキシラン分解酵素遺伝子群だけでなく、セルロース分解酵素遺伝子群の発現誘導にも関与し、さらに、キシランだけでなくセルロースもXlnR依存の転写誘導を引き起こすことを示した。 3.Hap複合体の機能解析A.oryzaeのHap複合体AoCPはHapB、C、Eの三種のサブユニットからなり、それぞれのサブユニットは中央部に全ての真核生物で保存されたコア領域を有している。コア領域以外の部分の機能を明らかにするため、各種部分欠失サブユニットを構築し、DNA結合能、転写促進に与える影響を解析した。その結果、コア領域のみから構成される複合体でDNA結合は可能であるが、転写促進にはHapCのN末側とHapBのC末側が必須であることを明らかにした。また、HapCがHapEの安定化に必要であることを示し、HapBCEと相互作用する新たな因子HapXも取得した。
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