研究課題/領域番号 |
13460057
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉川 正明 京都大学, 農学研究科, 教授 (50026572)
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研究分担者 |
竹中 康之 神戸松蔭女子学院短期大学, 生活科学科, 講師 (20273518)
乾 明夫 神戸大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (80168418)
福岡 伸一 京都大学, 農学研究科, 助教授 (20183923)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | コレシストキニン / ghrelin / ニューロテンシン / ヒスタミン / エンテロスタチン / 胆汁酸 / 補体 / プロスタグランジン / ナタネタンパク質 / napin / 血圧降下 / 動脈弛緩 / lorglumide / 摂食抑制 / GHS-R / 成長ホルモン分泌促進 / 摂食促進 / neurotensin / prostaglandin D_2 / 補体C5a / β-lactotensin / NT1レセプター / NT2レセプター / D2レセプター / enterostatin / 補体C3a |
研究概要 |
ナタネタンパク質消化物から、アンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドとして得られたArg-Ile-Tyr(RIY)がマウスに対する経口投与により、摂食抑制作用を示すことを見出し、その作用はコレシストキニンCCK_1レセプターアンタゴニストであるlorglumideによって阻害されるが、RIY自身はCCK_1レセプターには親和性を示さないことから、コレシストキニンの分泌促進を介して作用すると推定した。 ghrelinは成長ホルモン分泌促進ペプチドとして単離された28アミノ酸残基のペプチドであり、胃で合成される。ghrelinはそのN末端から3番目にoctanoyl Ser残基を有しており、octanoyl基は成長ホルモン分泌促進活性に必須であるという点で特徴的である。共同研究者の乾らはghrelinが摂食促進作用を示すこと、一方、octanoyl基のないdesacyl ghrelinは摂食抑制作用を有することを見出した。研究代表者らは、ghrelinのoctanoyl Ser残基をTrp残基に置換した誘導体が活性を示すことに着目し、該当構造を有するN末端ペンタペプチドの誘導体を各種合成した。[Trp^3,Arg^5]-ghrelin(1-5)はghrelinレセプター(GHS-R)に親和性を示した(IC_<50>=10μM)。また、経口投与により成長ホルモンの分泌を促進し、脳室内投与により摂食促進作用を示した。 内因性摂食抑制ペプチドニューロテンシンはヒスタミンの放出とH_1レセプターを介して摂食抑制作用を示すことを見出し、また、胆汁酸の分泌促進活性および血清コレステロール低下作用を有することを見出した。内因性摂食抑制ペプチドエンテロスタチンは胆汁酸分泌促進活性、および血清コレステロール低下作用を有することを見出し、さらに、モルヒネの鎮痛作用を抑制することを見出した。補体C5aは摂食促進作用を有するが、その作用はプロスタグランジン(PG)D_2の放出と、PGD_2レセプター(DP-R)を介することを証明した。一方、補体C3aは摂食抑制作用を有するが、その作用はPGE_2の放出と、PGE_2レセプターサブタイプの一つEP_4を介することを証明した。
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