研究課題/領域番号 |
13460072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
富田 文一郎 筑波大学, 農林工学系, 教授 (40012075)
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研究分担者 |
黒田 健一 筑波大学, 農林工学系, 教授 (80015908)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | 木材の液化 / ポリエチレングリコール / WPC / 米の粉とイナワラ / 樹木の葉 / 樹脂 / エポキシ化合物 / 動的粘弾性 / グリセロール / スギ / 米 / 木の葉 / 液化木材 / エポキシ樹脂 / グリセリン / 多価エポキシ化合物 / ガラス転移点 / 木材接着剤 |
研究概要 |
難廃棄木質材料として、スチレン系およびアクリル系の高分子・木材複合体(WPC)を取り上げ、昨年度と同様に、ポリエチレングリコールとグリセリンからなる混合溶媒と硫酸触媒を用いて種々の条件で液化反応を行い、その液化過程を多面的な分析手法で解析した。その結果、WPCは、複合化されている高分子が液化溶媒との親和性を阻害し、木材そのものに比べ著しく液化されにくいことが判明した。また、難廃棄木材としてクレオソート含浸木材の液化を検討したが、液化は順調に進行するが、液化物からのクレオソートの分離は困難であることを確認した。以上のことよりこれらの難廃棄木質材料の処分として液化技術は妥当でないと判断した。 これらの結果を踏まえ、本年度は、米粉、イナワラ、セイタカアワダチソウの茎、カラマツ・ケヤキ・イチョウの葉等の廃棄物について液化を検討した。液化は、同様の溶剤と触媒を用いた。その結果、米粉とセイタカアワダチソウの茎の液化は容易であるが、樹木の葉は一様に液化が困難であった。イナワラも同様に液化が困難であったが、アルカリ前処理により液化が可能であることを認めた。 次に、液化木材の利用開発を目的としてこれらの廃棄物から得た液化物と種々の多価エポキシ化合物から種々の新規樹脂を合成したところ、硬化樹脂は動的粘弾性の温度依存性の測定から、幅広いガラス転移点を有し、相溶系であることが判明した。また、多価エポキシ化合物と液化物の種類を選択することや混合条件、硬化剤添加量などの条件を変化させることにより様々なガラス転移点を有する異なった物性の硬化樹脂の調製が可能となった。
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