研究課題/領域番号 |
13460127
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
其木 茂則 (2002) 麻布大学, 環境保健学部, 教授 (50130894)
舘 鄰 (2001) 麻布大学, 獣医学部, 教授 (30011711)
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研究分担者 |
東條 英昭 東京大学, 大学院・農業生命科学研科, 教授 (20041668)
横山 峯介 三菱化学生命科学研究所, 生殖工学開発室, 室長
柏崎 直巳 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (90298232)
久松 伸 麻布大学, 環境保健学部, 講師 (10198997)
神作 宜男 (神作 宣男) 麻布大学, 獣医学部, 講師 (60333142)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
2002年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2001年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | 抗SRYリボザイム / アンチセンスSRY / 家畜 / 性比 / トランスジェニックマウス / SRY / リボザイム / アンチセンス / アンチセンスRNA / pCAAGS / polIIIプロモーター / 性決定 / 性比制御 |
研究概要 |
本研究目の的は、哮乳類の性決定遺伝子SRYの転写産物に対して、アンチセンスmRNAあるいは、抗SRYリボザイムを遺伝子操作による導入遺伝子として発現させ、性比が雌に傾斜するような家畜を作出するための基礎・開発研究を実施することにある。強力なpromoter/enhancer complexをもつ発現ベクターであるpCAGGSを用い、アンチセンスSryを発現させたトランスジェニックマウス(C3B6F1)を作出し、その生殖巣、生殖器官の表現型解析を行った。これまでに、12匹の形質転換マウスが得られたが、表現型と遺伝型は全て一致していた。これらのfounderからF1では、表現型が雌でありながらPCR解析でY染色体マーカーZfyに対して陽性を示す個体が得られた。しかし、これらについて新たにZfyの検出プライマーを設計し、塩基配列に性的2型性を示す遺伝子Ube1を加え、遺伝子解析をしたところ、表現型と遺伝子型の異なる性転換個体は確認出来なかった。一方、抗マウスSryリボザイムを、ハンマーヘッド型、tRNA-ribozyme complex型等、数種類を設計した。これらのリボザイムについてin vitroでSry mRNAに対する切断効果を検討した結果、切断効果をもつことを確認した。また、これらリボザイムをin vivoで発現するためのpCAGGS系ならびにpo1IIIプロモーター系の発現ベクターも構築した。Sry遺伝子をtransgeneとしてもつ細胞に抗Sryリボザイムpo1IIIベクターコンストラクトを導入した実験で、このリボザイムがin vivoでSry mRNA発現抑制効果を示唆する結果が得られた。また、形質転換家畜の効率的維持方法として、精子や初期胚の超低温保存に関する成果およびその作出効率改善手法としての体外初期胚生産システムに関する成果、も得られた。
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