研究課題/領域番号 |
13470012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
渡邊 達生 鳥取大学, 医学部, 教授 (60182929)
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研究分担者 |
永田 克己 鳥取大学, 医学部, 助手 (30208011)
三好 美智夫 鳥取大学, 医学部, 助手 (20093627)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
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キーワード | アンギオテンシンII / 2型受容体 / 発熱 / 視床下部 / 免疫染色 / LPS / ラット / プロスタグランディンE |
研究概要 |
最近私たちは、prostaglandin E_2の視床下部(視束前野・前部視床下部)内投与により起こる発熱反応に視床下部内のアンギオテンシンIIの2型受容体が促進因子として働いている事実を明らかにした。しかし、アンギオテンシンIIや2型受容体がどの様に発熱促進に働くのかについての詳細な検討はいまだなされていない。一方、2型受容体は、正常ラットの視床下部内にその存在が報告されていない。そこで私たちは、アンギオテンシン2型受容体が発熱ラットの視床下部内に発現して発熱に貢献する可能性を追求する目的で、光顕免疫染色法により平常時あるいは発熱時の2型受容体の脳内分布を観察すべく実験を開始した。まず、免疫染色で使用するアンギオテンシン2型受容体に対する一次抗体を作成した。具体的には、2型受容体C末端の11個のアミノ酸配列のペプチドを合成して、これを抗原として家兔に3回接種した。1回の接種から8週間後に抗血清を得て、アフィニティークロマトグラフィーにて精製した。そこで次に私たちは、この抗体を用いた光顕免疫染色法を行い、平常時あるいは発熱時のアンギオテンシン2型受容体の脳内発現を検討した。しかし、LPS(1mg/kg)の腹腔内投与を行ったラットでも、生理食塩水を投与したコントロールラットでも視床下部内に2型受容体のシグナルが検出できなかった。さらに、脳室内にLPSを直接投与して視床下部内の2型受容体の発現を検討したが、それでもシグナルは検出できなかった。すなわち、発熱時に視床下部内でのアンギオテンシン2型受容体の発現が冗進するとする仮説は証明できなかった。今後は、さらに感度の高い方法を採用して検討を続けていく所存である。
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