研究課題/領域番号 |
13470158
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
水谷 修紀 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60126175)
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研究分担者 |
森尾 友宏 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (30239628)
野々山 恵章 防衛医科大学, 教授 (40280961)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2002年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2001年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | ATM / フレームシフト / Ku / 70 / 80 / CD23 / AID / クラススイッチ / がん体質 / トポイソメラーゼ |
研究概要 |
Activation-Induce Cytidine Deaminase(AID)はB細胞のクラススイッチに必須の分子であり、その異常によりヒト免疫不全症である高IgM症候群2型を起こす.我々は国内12症例を新たに見いだし、遺伝子変異のhot spotがあること、その変異(点突然変異)がAIDの機能を障害することをGFP-AIDをレトロウイルスベクターを用いてAIDノックアウトマウスに導入することにより証明した.また、R190X変異は常染色体優性遺伝形式を取ることを見いだし、これがdominant effect効果によるものであること、このことからR190以降の9アミノ酸がAIDの機能に重要な役割を果たしていることを明らかにした. Ataxia telangiectasiaの原因遺伝子産物ATMはDNA修復に関与した分子である.AT患者では癌の発生が優位に高いことが知られている.我々は、乳児白血病患者においてMLL遺伝子異常の頻度が高く、この現象がTopoisomerase IIαインヒビターによって引き起こされる二次性白血病でも認められることと過去の研究においてAT患者細胞がAopo IIインヒビターに高感受性を示すことから乳児白血病患者におけるATM異常の関与を疑い、遺伝子の解析を行った.その結果1例でミスセンス変異を認め、このミスセンス変異が正常ATMの機能を抑制するドミナントネガティブ効果もつことを見いだした(BLOOD 印刷中).さらに研究を進め、Topo IIαがATMと結合し、リン酸化を受けることを見出した.合わせて酵母を用いたATMの遺伝子変異のスクリーニング法を開発、これを応用して簡易診断が可能なことを示した. Ku70/80はリンパ球の分化に重要なTCF/LEFファミリータンパクと会合しているが、その会合の部位がKu70のN末端とC末端にあることを明らかにし、またKu70/80の存在がTCF/beta-catenin dependentな転写活性を増強することを見出した.同様にCD23の発現に対してもKu70/80がpositiveに調節する機能があることを明らかにした.
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